第57話 守護者との死闘
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その時だった、何者かがトロイメライに攻撃を放ち背中の突起物が破壊された。
「リシャール大佐!?」
攻撃を放ったのはリシャール大佐だった。
「ど、どうして……」
「こんなことで私の罪が許されるとは思わないが、さっきのお礼だ」
リシャール大佐はそう言うとトロイメライに突っ込んでいった。
「こいつは私が何とかしよう、だから君達は早く逃げたまえ!」
「で、でも……」
「良いから行くんだ!」
リシャール大佐はトロイメライの攻撃をかわしながら攻撃を仕掛けていく、でもトロイメライの一撃が武器に当たると折れてしまった。
「武器が……!?」
その隙を逃さなかったトロイメライはリシャール大佐を捕えてしまった。
「ぐわぁぁぁぁ!?」
「た、大佐!?」
ミシミシと嫌な音が聞こえこのままではリシャール大佐が危ないと分かった、でも悔しい事に身体が動かない……!
「君達、早く行くんだ!」
「そんな……見捨てることなんて出来ないわよ!」
「いいんだ。例え国の事を想ってしたこととはいえ、私がしたことは許されることではない。君達を守って死ねたのなら少しは罪を償えるはずだ……だから気にすることは無い……」
「嫌よ!そんなの間違っているわ!死んで償えることなんか何もない、貴方は生きなきゃいけないの!」
「エステル……」
絶対に死なせないわ、だってあたしは遊撃士だもの!
「よくぞ吠えた。それでこそ私の娘だな」
「えっ……?」
誰かの声が聞こえたかと思った次の瞬間だった、リシャール大佐を捕えていたトロイメライの腕が破壊された。
「なっ……!?」
宙に投げ出されたリシャール大佐を誰かが担ぎあげて地面に降り立つ。あたしはその人物を見て心底驚いてしまった。
「と、父さんっ!?」
そう、リシャール大佐を助けたのはあたしの父であるカシウス・ブライトだったからだ。
「遅くなってしまってすまなかったな、エステル」
「ど、どうして父さんがここに!?仕事でいないはずじゃ……」
「それよりも父さん、トロイメライが……!」
背後でトロイメライがもう片方の腕を父さんに叩きつけようとしていた。
「父さん、危ない!」
あたしは咄嗟に叫んだ、だがトロイメライの腕は突然の爆発で吹き飛んでしまった。
「ふえっ?」
「おいおい旦那、娘が気になるのは分かるが先走りすぎだろう?」
背後から声が聞こえたので振り返ってみると、そこには刃の付いた大きな銃を構えた初老の男性が立っていた。
「えっと……」
「すまないな、ルトガー君。息子さん
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