2部 ジュエルシード事件
2章 ロッカー
最後のロッカー
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俺は、いつでも避けれるようにしながら36番のロッカーを開けた。
開けるとその中にはミイラ化した死体が入っていた。
内壁はロッカーいっぱいに爪の跡らしき引っかき傷だらけで、赤黒く乾いた血がびっしりついている。
後ろの二人を見ると恐怖している二人の顔が見えた
引っかき傷をよく見ると血文字でこんなことが書いてあった。。
助けて助けて助けて出たい出たい許さない許さない許さないユルサナイ
その瞬間後ろの二人から悲鳴や言葉が聞こえてきた
「な・・・んだ!、もうやめてくれ!・・・もうたくさんだ、もうたくさんだ・・・・・・」
「なんなんや、本当にこれは、どないしてこんな目に合わんと・・・いやぁあああああああああ〜」
やはり、悪趣味だな
俺は最近学んだ、呪歌を使用した。
聞くものに精神の落ち着きを
数分歌ったことだろう
そうしたら次第に二人とも、落ち着きを取り戻したみたいだった
俺は二人にあまり見ないようにと言いつつ探索を開始した。
本当にこんなことならすずかとアリサについていけばよかった。
幼女の水着姿を見てもなんとも思わんが、
少なくともこれよりは遥かに精神衛生上良いだろう。
ロッカーには鎖のついた手錠が設置されていてミイラは片手片足だけ鎖で繋がれているようだ。
ミイラをどかそうとすると不思議と鍵が外れて使えるようになる。
壁には「これを閉めたら出口が開くよ」と書かれていた。
ついでにミイラを温度計ではかると冷たい。
温度は3度だった。
改めて俺らを図ると皆一様に36度だった。
俺も疲れているのだろう、顔に出てしまった。
「南條君」
「綾君」
「もしかして温度計の温度は36度なんだね」
「温度計の温度36度なんやろ」
ごまかしても仕方ないので俺はああっとだけ答えた。
「本当は嫌だけど、子供を入れるぐらいなら、僕自身が入るよ」
「何言うてるんや先生、私が入るよ、
観ての通り私は足が動かへん、
それに両親もいないんや
援助してくださるグレアムおじさんには悪いんけど、
先生や綾君は五体満足大丈夫なんや
これから先もいろいろできる、
だから・・・」
俺は黙ってはやての所に行き
こぶしを作って、それを頭上に落とした。
「二人とも次そんなこと言ってみろ、俺がぶち殺してやるよ!
それにそんなことしても
これを仕掛けたやつが喜ぶだけだ!
これ以上奴を喜ばせる事なんかねえ!」
「何するん?すごく痛いんやけど!」
「あの中に入ったらそれ以上に痛いぞ!
あの血文字に書いてあるだろうが!」
考えろ!どうすればここから出れる
奴の事だ!
そしてこうも言っていた。
「君らがここに来るなんて予想外、どうやら奇々
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