暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2260話
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だが、銃身が溶けつつもザクマシンガンが発射される可能性を考えると、こちらとしても確実に銃口を逸らせるような行動が必要となり……

「はぁっ!」

 気合いの声と共に放たれた蹴りは、ザクが握っていたザクマシンガンをあらぬ方に吹き飛ばす。
 だが、既にトリガーを引くという命令は伝わっていたのか、ザクマシンガンは空中を吹き飛びながらも四方八方に弾丸を放ち……幸いにして、その弾丸は周囲の建物やトレーラー、道路といった場所には命中したものの、避難民に命中するという事はなかった。
 ザクの方は何が起きたのか分からない様子で、その特徴的な頭で周囲を見回している。
 ……まぁ、まさか蹴りでザクマシンガンを吹き飛ばすような真似をしたとは、普通は思わないよな。
 それよりは、戦車か何かによる砲弾でザクマシンガンを撃たれたと、そう考えてもおかしくはない。
 映像データとかには俺の姿が残っている可能性もあるが、まさか歩兵が素手でMSに対抗するとは、完全に予想外だろう。
 連邦軍にいる対MS用の歩兵も、別に素手で戦っている訳ではなく、専用の武器を使って戦っているのだから。
 そんな訳で、周囲を見回して戦車なり装甲車なりを探しているザクだったが、俺はそれに構わず、周囲に視線を向け……そんな中で、1人の少女と抱き合っているアムロを見つけるのだった。
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