第72話
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落としているという意味では一緒かもしれませんわね。」
レンの指摘を聞いたエリゼは困った表情で意見をし、セレーネは苦笑しながら答えた。
「側室の一人って…………ぶ、分校長って、結婚していたんですか!?」
「しかもお相手があのリウイ前皇帝陛下だなんて…………その、ロッテ共々ずっと気になっていたのですが……リアンヌ分校長は250年前の”獅子戦役”にてドライケルス大帝と共に活躍し、獅子戦役後消息が突如途絶えたあの伝説の”槍の聖女”――――リアンヌ・サンドロッド卿なのでしょうか……?」
レン達の会話を聞いてある驚愕の事実に気づいたユウナは一瞬呆けた後驚きの声を上げ、リーゼアリアは信じられない表情をした後興味ありげな様子でリアンヌ分校長に訊ねた。
「フフ、正確に言えば”私はリアンヌ・サンドロッドではない”のですが、この肉体の持ち主はそう呼ばれていた人物ですね。」
「”リアンヌさんが正確に言えばリアンヌさんではなく、肉体の持ち主がリアンヌ・サンドロッドと呼ばれていた人物”……?それって一体どういう意味なのかしら?」
「まあ、初めて聞けば”存在自体が非常識”であるゲルドさんにとっても”非常識”に思えるような事実です。」
「あ、あはは…………」
リアンヌ分校長が答えた答えに首を傾げているゲルドにアルティナはジト目で指摘し、アルティナ同様リアンヌ分校長の正体を知っているティータは苦笑していた。その後もユウナ達はリアンヌ分校長達を交えて様々な事について談笑していた。
〜同時刻・リィンの私室〜
一方その頃リィンは今後の授業の準備を終えて一息ついていた。
「――――熱心ねぇ。」
するとその時セリーヌが部屋に入ってきた。
「ああ―――演習地も決まって明日は機甲兵教練もあるからな。新しい機体もあるし、準備することは山積みだよ。そういえば、エリゼ達と風呂に入るんじゃなかったのか?」
「…………フン。とっとと抜け出してきたわ。なんか巻き込まれてのぼせそうな予感がしたし。」
「…………?そうだ、そういえば――――」
セリーヌの言葉に首を傾げたリィンだったがある事に気づき、立ち上がってラジオに近づいた。
「ラジオ……?何か聞いてる番組でも―――」
リィンの行動にセリーヌが首を傾げているとリィンがラジオのスイッチを入れた。するとある音楽が流れ始めた。
「ちょ、これって……なんでわざわざヴィータの番組なんか聞くのよ!?」
「まあ、一応今回の件でファンになったからな。……あの人の事だから何か狙いがありそうな気もするし。」
「ハア、ただの暇つぶしか悪ふざけでしょ…………」
そして二人は”アーベントタイム”を聞き始めた。
――――みなさんこんばんわ。アーベン
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