第72話
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ン教官には既に姫様を伴侶に迎えている事に加えて、エリゼさんを始めとした多くの婚約者もいらっしゃる状況です。例えば、ここにいる面々だったらどなたが一番の好みなんでしょう?」
「ま、また物議を醸しそうなことを……」
「……確かに少々、興味深くはありますね。」
「教官には色んなタイプの女性が既にいるものね。」
「あのあの、わたしは……」
ミュゼの言葉に冷や汗をかいたユウナはジト目になり、アルティナとゲルドは興味ありげな表情を浮かべ、ティータは気まずそうな表情をした。
「ふふ、ティータさんは参考程度くらいに考えて。―――アリア先輩、そこの所はどうでしょう?ふふっ、やっぱり一番は正妻予定のエリゼさんが当然として、その次はエリゼさんのように”妹”として扱っているアリア先輩なんでしょうか♪」
「ゴクッ……」
「ドキドキ……」
「「……………………」」
「そうね――――特にタイプは無いんじゃないかしら。実際にお兄様には皇女殿下を始めとした多くの女性達がお兄様と将来を共にすることになっているのだし。お姉様にセレーネさん、ベルフェゴールさんとリザイラさん、メサイア皇女殿下とアイドス様、そしてアリサさんとアルフィン皇女殿下と、みんなタイプはほとんど異なる女性だもの。」
全員に注目されたリーゼアリアは冷や汗をかいた後落ち着いた様子で答えた。
「た、確かにそれを聞くと改めてとんでもないというか……」
「”女の敵”というヤツですね。」
「でも姫様によれば、男性のお仲間とも熱い視線を交わしあっていたなんて……♪」
「ふえええっ……!?」
「…………ミュゼ、女学院の悪癖を広めないでちょうだい。」
そしてユウナ達はそれぞれ声を上げて笑った。
「はあ……でも確かにリィン教官って少し放っておけない所もあるかもね。それを言ったらクルト君も、あのアッシュもそうなんだけど……」
「あらまあ。」
「って、何でも拾わないの!」
「…………ちょっと不思議です。女子と男子―――分校に入るまで性別の違いなど余り意識したことはありませんでしたが……やはり違うものなんですね。」
「あ…………」
「アルティナさん……」
「…………そうですか。」
「うんうん、アルも3ヵ月でずいぶんと成長したよね〜。背とか胸は若干反則技のような気もするけど。」
「そういえばアルって、セティさん達が作った薬のお陰で成長しているんだっけ……?」
「余計なお世話です。……わたしの場合は、事情が特殊ですから仕方ありません。」
「あはは……!可愛いな〜、アルは!」
若干不満げな様子で答えたアルティナにユウナは思わず抱きついた
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