第三十六幕:太陽を想う虹と
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凪咲「はい♪ お気をつけて♪」
天美さんの家に急ぐ、まだ七夏ちゃんが一緒にいるはず。少し小走り気味に歩いていると・・・ん!? あれは?
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道の先から自転車に乗って・・・いるのかよく分からないけど、ひとりの少女がこちらに近づいて来る。あれは、七夏ちゃんだ!
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「あっ! 柚樹さん☆」
時崎「自転車!?」
七夏「はい☆ この後、おつかいあります☆」
時崎「そうなんだ。あっ! オルゴール、直せたから、天美さんの所に持ってゆこうと思って」
七夏「わぁ☆ 良かったです☆ ここちゃーも喜びます☆」
時崎「なるべく早い方が良いと思って!」
七夏「くすっ☆ ありがとうです☆」
時崎「ところで、七夏ちゃん?」
七夏「はい?」
時崎「変わった乗り方だね?」
七夏「え!?」
時崎「自転車」
七夏「えっと、この乗り方だと見えませ・・・あっ! か、風が心地よくて☆」
時崎「???」
七夏「柚樹さん、早くここちゃーに!」
時崎「あ、ああ」
七夏「また後で☆」
七夏ちゃんは、急ぐように商店街の方へ・・・さっき話しかけてた「見えない」って何の事だろう? まあ、いいか。俺も天美さんの家に急いだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
天美さんの家の前に着く。呼び鈴を鳴らそうと思ったら、扉から天美さんが出て来た。
時崎「あ! 天美さん!?」
心桜「え!? お兄さん!?」
時崎「どうして分かったの?」
心桜「何が?」
時崎「???」
心桜「つっちゃー見なかった?」
時崎「七夏ちゃん? さっき会ったけど、どうしたの?」
心桜「これ! つっちゃー楽しみにしてたのに忘れてるからさ。今ならまだ間に合うかなと思って」
時崎「七夏ちゃん、自転車に乗ってたけど?」
心桜「あ、そっか! つっちゃー今日は帰り急ぐからって話してたんだった」
時崎「俺で良ければ、七夏ちゃんに届けておくよ」
心桜「ホント!? ありがとー!」
天美さんから、七夏ちゃんの忘れ物を受け取る。これは、七夏ちゃんが好きな小説だ。
時崎「ま、同じ家だからね」
心桜「同じ家・・・くぅ〜残念!」
時崎「え!?」
心桜「今の言葉、つっちゃーが居たら面白い事になりそうだったのにぃ〜」
時崎「お、面白い事って・・・」
心桜「あはは! ところで、お兄さんはどうしてあたしの家に?」
時崎「これ!」
心桜「あっ!」
オルゴールを見るなり、急にしんみりとする天美さん。
心桜「やっぱり、お兄さんでも無理だった?」
時崎「え!? 一応、音は鳴るようになったけど」
心桜「え!? 本当に!?」
時崎「ああ。だから、早い方がいいかなと思って」
心桜「・・・・・」
時崎「天美さん?」
天
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