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翠碧色の虹
第三十六幕:太陽を想う虹と
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てくれるんだよ!?」
時崎「つまり相殺!?」
心桜「あははっ! 素晴らしい相殺システム! またみんなで『ぴよぴよ』対戦しますか?」
時崎「機会があればね」
七夏「くすっ☆」

話し・・・というよりも天美さんの愚痴に付き合っていると、結構な時間が経過していた。でも、愚痴を聞いてあげるというのも支えてあげるという意味では大切な事だと思う。それで天美さんの気が晴れるなら・・・だけど、俺も行うべき事がある。後の事は七夏ちゃんに任せよう。

時崎「ごめん。俺、ちょっと用事があるから、出かけてくるよ!」
七夏「はい☆ 柚樹さん、お昼はどうなさいますか?」
時崎「ちょっと午前中には戻れそうにないから、外で頂くよ」
七夏「はい☆」
心桜「お兄さんは、お出掛けか・・・普段もそうなの?」
時崎「まあ、色々かな。今日はアルバムの素材や風景写真を集める予定になってるから」
心桜「そうなんだ」
時崎「というわけで、これで失礼するよ」
心桜「うん」
七夏「柚樹さん、お気をつけてです☆」
時崎「ありがとう!」
心桜「つっちゃー、これからどうする?」
七夏「ここちゃーと一緒に宿題です☆」
心桜「えぇ〜!」

天美さんには「アルバムの素材や風景写真を集める」と話したけど、それは今でなくても構わないから、先に隣街のオルゴール店に向かうことにする。
急いで駅へと向かい、タイミングよく到着した列車に乗る。列車の車窓からの風景を何枚か撮影してみたけど、ぼかして背景の素材に使う分には十分だと思う。
隣街の駅前に到着した。以前、高月さんがここで待ってくれていた事、三人で浴衣を買いに来た事を思い出しながら、その風景を撮影する。風景を撮影する場合は一人の方が相手を待たせる事を気にしなくていいから、背景素材集めは今のうちに行っておこう。

時崎「えーっと、オルゴール店は・・・」

駅前から携帯端末の地図情報を頼りに少し歩くと、モダンな建物が見えた。

時崎「オルゴール館・・・ここか。うわ! 高級なオルゴールが沢山!」
店員「いらっしゃいませ!」
時崎「あ、えっと・・・」
店員「どうぞ、ご覧になってくださいませ!」
時崎「すみません。オルゴールの部品ってありますか?」
店員「はい。こちらの手作りオルゴール用の部品でしたら、取り揃えてございます!」
時崎「このオルゴールの部品と同じのがあればと思いまして」
店員「どのような部品でしょうか?」
時崎「これになるのですけど」
店員「お借りしてもよろしいでしょうか?」
時崎「はい」
店員「では、こちらでお待ちくださいませ」
時崎「ありがとうございます」

オルゴール館に入り、辺りを見回す。高級なオルゴールや、円盤のような見た事の無いオルゴールが並んでいた。オルゴールの駆動部・・・メ
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