第6章:束の間の期間
第186話「事件の爪痕」
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「気が重くなるね〜……」
三人揃って溜息を吐く。
「優輝とかは気付いているのかな?」
「……気付いていそうだと思えるのが、なんだか……」
「まぁ、予想はしてそうよね……」
苦笑いしながら、三人は優輝達への評価を下す。
「じゃあ、とりあえずは私達も準備しよっか」
「そうね。すずかも、あまり気負わない方が楽よ。杞憂で済む事もあるんだから」
「うん……。じゃあ、また後でね」
三人も一度解散し、各々の身支度に向かう。
すずかも未だに不安ではあったが、結局は実際に行かないと分からないし、杞憂で終わるかもしれないと結論付け、気持ちを改めた。
「これは……」
「改めて見ると、ひどい有様やなぁ……」
一時間後。京都の地に、優輝達は降り立った。
人員は6対4で京都と東京に割き、守護者との戦闘を行ったメンバーは全員京都の方に固められ、復興の支援を行う事になっている。
『猫の手も借りたい状況だそうだ。わかっているとは思うが、くれぐれも失礼のないようにな。荒らしたのは僕らの戦闘なのだから』
「……うん。わかってる」
クロノはアースラで指示を出すために待機している。
ちなみにだが、神夜は本人の希望と魅了の解けた女性局員の希望も相まって、あまり人目につかないポジションで手伝うようにしているため、この場にはいない。
『復興支援と言っても、まずはそこの荒れた地を何とかするのが先だ。細かい所は担当してくれる人達に聞いてくれ』
「了解しました」
他にもやる事があるため、クロノの通信はそこで終わる。
要約すれば、戦闘で荒れた場所をある程度整地しろと言う事だ。
「復興支援って言うから、どんな事させられるのかと思ったけど……」
「肉体労働系とはなぁ……まぁ、シンプルでええんちゃう?」
「……つっても、その肉体労働が一番わかりやすくキツイと思うんだが」
変に複雑なものを想像していたなのはとはやては、シンプルな内容に拍子抜けする。
なお、直後の帝の言葉で確かにキツイと思い直したようだ。
「身体強化魔法の許可は出ているから、それで効率をよくすればいい」
「失った自然に関しては私に任せて頂戴。草の神の本領を見せてあげるわ」
「瘴気は霊術で上手く祓えば何とかなるよー。何なら、かやちゃんに任せればついでにやってくれると思うよ」
対し、優輝達は何てことのないように振舞っていた。
椿の場合は、今回は得意分野なため、余裕を持っていた。
「倒された木はここに集めてください。また、瘴気があると聞いたのですが……」
「それについてはこちらで対処します。……あ、出来れば対処法がない人は近づ
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