機動戦士ガンダム
2259話
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うに掴まってろよ!」
先程まで俺達がいた倉庫が爆発する音と衝撃を感じながら、俺はバイクの速度を目一杯上げる。
基地の中……それも、現在ザクに襲われている基地の中でそのような真似をすれば、当然のように危ないのだが、幸いにも俺の身体能力があればバイクを操縦するのも難しい話ではない。
この世界に来てから、何度かバイクに乗ってみたのが役に立った形だな。
不意に飛び出てくる軍人や、地面に落ちている建物の破片といったものを、半ば身体能力に任せて回避しながら、視線の先にある何台ものトレーラーを追う。
「きゃっ、きゃあっ、きゃあああああああああああああああっ!」
急に乱暴な操縦になったからだろう。
サイドカーに乗っているメリルの口からは、女らしい悲鳴が漏れる。
だが、今は少しでも早くあのトレーラーに向かう必要があった。
今のところはあのザクにトレーラーが見つかったりはしていないが、もし見つかれば……間違いなく奪取されるか、場合によっては破壊されてしまうだろう。
そのような事にならないようにする為には、少しでも早く……と、そう考えたところで気が付く。
もう目的の物が見つかったのだから、別にわざわざ遅いバイクで移動しなくてもいいのではないか、と。
いやまぁ、普通に考えれば今の俺が操縦しているバイクの速度は決して遅いとは言えないが、俺の場合は瞬動がある。そして虚空瞬動がある。
そのような真似をすれば、絶対に誰かに見られることにはなるだろう。
だが、それでも戦場の中であれば、何らかの見間違いになるだろうと判断し……
「メリル、直接運ぶぞ!」
そう叫び、俺は強引にサイドカーに座っているメリルの身体を抱き寄せると、そのままバイクを蹴って跳躍するのだった。
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