機動戦士ガンダム
2259話
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ともあれ、影のゲートで移動すると途中に何があるのかといったのを確認する事は出来ない。
そういう意味では、やはりこのバイクでMSを探して回るのが最善の選択だろう。
幸いにして、このバイクは軍用バイクという事もあってか、横に人が乗れるようなパーツ、いわゆるサイドカーと呼ばれている物がついているので、メリルを乗せる場所には困らない。
まぁ、サイドカーがなければ普通に2人乗りで移動すればいいんだろうが。
「分かりました、行きましょう」
俺が何かを言うよりも前に、メリルはすぐにサイドカーに向かう。
少しくらい躊躇うかと思ったのだが、全くそんな素振りがない。
この辺り、スパイとしての面目躍如といったところか。
「おい、そこで何をしている! ジオン軍が攻めて来てるんだぞ! すぐに……」
倉庫の中にいた軍人が、俺とメリルに目を付けて何か言おうとする。
だが、俺はそれを無視して、バイクに跨がる。
メリルもこのままだと面倒な事になると判断したのだろう。すぐにサイドカーに乗り込んだ。
「ちょっと待て! お前達、連邦軍か? どこの部隊だ!」
やっぱり面倒な事になったと、俺はそのままバイクを発進させた。
……まぁ、私服の俺とジオン軍ではないが、明らかに連邦軍のでもないパイロットスーツを着ているメリルだ。
普通なら、怪しむのは当然だろう。
それでも最初に怪しまれる事がなかったのは、やはりザクの襲撃で基地全体が混乱していたからか。
背後からの声を置き去りにし、倉庫を出て……すると、ザクは予想外な事に、既に倉庫のすぐ側まで迫っていた。
ここまで近づきながらも倉庫を攻撃しなかったのは、倉庫の中に興味があったからか?
具体的には、連邦軍が開発中のMSとか。
「アクセル代表、どこに行くんですか!」
「そうだな、取りあえず連邦軍が開発しているMSがどこにあるのかが分かれば、こちらとしても動きやすいんだけどな!」
かなりの速度で基地の中を走っているので、お互いにある程度大声で言わないと聞こえない。
「でも、MSって一体どこにあるんですか!?」
「それは俺にも分からない……いや、あれだ!」
ふと、かなり遠くではあるが、走っているトレーラーを見つける。
シートで覆われているが、それは明らかにMSサイズ。
ザクに基地を襲われている中で、基地から逃げ出すMSサイズの何かを積んだトレーラー。
そう考えれば、あれがMSサイズではなくMSであるというのは明らかだろう。
サイドカーに乗っているメリルも、俺の視線を追ってそこにいる何台ものトレーラーに気が付いたのだろう。
その目は、外見とは裏腹の鋭い光を宿す。
「アクセル代表!」
「分かってる! 吹き飛ばされないよ
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