機動戦士ガンダム
2259話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っぱり一番可能性が高いのは、ジオン軍だろう。
「そうですね。それで、やっぱり基地に?」
「ああ。……ただ、その前に何かあった時の為に、これを着ておけ」
そう告げ、空間倉庫の中からパイロットスーツを取り出す。
こうしてザクが堂々とコロニーの中で、それも連邦軍の基地で暴れている状況を考えると、本気でSEED世界のヘリオポリスの二の舞になりかねない。
であれば、いざコロニーの外に放り出された時の為に準備はしておいた方がいい。もっとも……
「今の状況でそのパイロットスーツを着るのは、ちょっと難しいかもしれないが」
それが大きな問題だった。
基本的に、パイロットスーツを着る時はアンダーウェアとか、そこまでいかなくても身体にピッタリと密着したような服の上から着るのが普通だ。
だが、今のメリルが着ているのは、周囲から目立たないようにワンピース。
その上からパイロットスーツを着るのは、不可能……とは言わないが、何気にかなり難しい。
パイロットスーツの中身は、かなり押し込まれた感じになるだろう。
だからといって、幾ら混乱している者が多くても、まさかこんな道端でワンピースとかを脱げと言える訳もないし。
そんな訳で、メリルには建物の陰で半ば無理矢理パイロットスーツを着て貰う。
一応このパイロットスーツはルナ・ジオン軍の奴なので、連邦軍の軍人に見つかっても、問答無用で攻撃されたりはしない。
勿論連邦軍のパイロットスーツでもないので、怪しまれる事は間違いないが。
……あ、でもそうすると炎獣の護衛は……まぁ、一応ヘルメットを被っていない状況なら、何とか出てくる事が出来るだろう。
「お待たせしました」
建物の陰から姿を現したメリルは、そのパイロットスーツに身を包んでいるが……やっぱり下にワンピースを着ている為か、微妙な感じがしないでもない。
身体のライン的な意味で。
とはいえ、今はまずどうにかこの場を脱出して連邦軍の軍事基地に行くのが先だ。
サイド7の住人は、それぞれシェルターに向かって既に避難を始めており、多くの者が自分と、そして家族や友人、恋人を助ける為に必死になって動き出していた。
まぁ、コロニーの中でMSの戦闘が行われているのだから、そのように反応するのも当然だろう。
「よし。銃は持ってるか?」
「はい。ただ、そこまで強力な銃ではなく、あくまでも護身用ですが」
そう言いながらメリルは掌に隠れる程度の、本当に小さな拳銃を見せる。
……うん。まぁ、確かにこの銃だと護身用くらいにしか使えないな。
殺傷力とかも、そこまで強くはないだろうし。
とはいえ、見て分かるくらいの拳銃を持ったままで連邦軍の基地の中に姿を現すというのも危険だと考えると、やはりこの場合はこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ