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【鬼灯の冷徹】雷の神獣は地獄で仕事してるらしい
プロローグ
地獄という場所では

前書き [2]次話
人は誰もがいつか死ぬ。
誰もが死後の世界にやってくる。
善人は『天国』へ。罪人は『地獄』へ。
それは死後の裁判にて行き先が決まる。
もしも罪を犯したのなら厳しい罰が地獄で待つ。

そんな地獄は灼熱の『八大地獄』と極寒の『八寒地獄』に分かれている。
更に二百七十二の細かい部署が存在している。

その細かい部署には様々な獄卒達がいる。
1番わかりやすい獄卒は鬼。
犬や猫、地獄原産の猛獣をはじめとした動物達。
妖怪達や伝説上の怪物すら獄卒として働いていたりする。

更にユニークなのは、裁判を行う十王の補佐官達である。
鬼はもちろん人間や動物、はたまた妖怪だったりするのだ。

中でも、もっともユニークと言えるのは5番目の死後の裁判を行う『地獄といえば』でお馴染みの『閻魔大王』の第一補佐官である。

他の補佐官とは違い自分の上司に毒を吐き殴ったりする冷徹な補佐官なのだ。しかし実力は折り紙つきで上司や部下からの信頼も厚い。

そんな彼でも、たった1人だけつい甘くなってしまう人物がいるという。

その人物は、第一補佐官の補佐役であり医務室で医師を務める『神獣』だった。

金の髪に黄色の瞳。紺色の着流しの着物に濃い水色の長羽織を羽織っている『彼』は雷獣と呼ばれる雷を司る神獣だった。
そして彼もまた、一癖も二癖もあるのだ。

そんなこんなでこの長い前書きはそろそろ終わり。


色々な意味で濃い地獄の日常、ご覧あれ。








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