第四十八話 合格してその十二
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「ありますし」
「そうしたことを気をつけて」
「いさんでいきたいですね」
「そうなのね」
「はい、これからも」
明るいですがしっかりとした声での返事でした。
「そうさせてもらいたいです」
「何か阿波野君もこのままいったら」
私は阿波野君自身の言葉を聞いて思いました。
「いい用木になれそうね」
「それじゃあどんどん頑張っていきます」
「いさんでね」
「そうしていきます、あと詰所までまっすぐに来てますから」
また阿波野君緒方から言ってきました。
「参拝はまだですね」
「あっ、そうね」
言われて気付きました、合格して嬉しくてついついでした。言い訳になりますが阿波野君とあれこれお話もしていてそちらに心がいってしまっていました。
「まだね」
「じゃあ神殿に行きましょう」
「そうね、合格のことをお礼を申し上げにね」
「行きましょうね」
「じゃあね」
主任先生も笑顔で言ってくれました。
「参拝も二人で行ってきてね」
「そうさせてもらいます、二年後ですが」
阿波野君が私より先に応えました。
「その時は僕が」
「その意気で頑張ってね」
「そうさせてもらいます」
こう言ってでした、阿波野君は今度は私に言ってきました。
「じゃあ先輩行きましょう」
「何か私がリードされてるみたいだけれど」
「駄目ですか?」
「私弟いないけれど弟にリードされたみたいよ」
何故かこう思えました。
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