「だから、責任はわたしがとります」
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を取り戻しながら彼女を諌めて。横目でニヤリと笑うアルゴに苦笑しながらも、運営と戦った経験は一度ではないキリトが語りだした。
「ああ、考えがある。だけどそれには、リズの協力が必要だ」
「なんでだ……」
アインクラッド第3層、《マロメの村》近くの洞穴にて。プレミア討伐クエストの知らせを見たショウキは、訳もわからずそう呟いた。いや、プレミアの巫女としての力を運営も把握したのだろうということは推測できたが、それでもそんな慟哭を吐かざるを得なかった。
「なんでプレミアに、こんな仕打ちをするんだ……」
「ショウキ」
せっかくプレミアが、この世界を好きになってくれたというのに。その世界を管理する者たちからの仕打ちは、黙って死ねなどというものであって。そんな現実をどうプレミアに伝えればいいのか、拳を握るショウキにか細い声がかけられる。
「わたしは、生きていてはいけないのでしょうか」
「そんなわけないだろ!」
世界から死ねと言われた彼女からの残酷な質問に、ショウキは反射的に声を荒げてしまい、ばつが悪くなってそっぽを向く。そんなわけがないなどと、無責任に言っている自分たち人間が、プレミアに死ねと言っているというのに。
「いえ」
「え?」
「ショウキにそう言ってもらえて、うれしいです」
「…………」
何が嬉しかったのか、プレミアは一時別れてから初めての笑顔を見せてくれた。そんな少女を見ていれば、当人よりもよっぽど慌てふためいていることに気づいて、ショウキは深呼吸を一つ。周りには笑顔のプレミアと、外を伺ってくれているギルバートと、情報収集をしてくれているユイの姿。
「よし……ユイ、今はどうなってる?」
「はい。あまりにもいきなりの運営からのクエストのため、まだ大多数は混乱してるようです」
何もしていないのは俺だけだ――とショウキは自身の両頬をパチンと張ると、とにかくどうなっているかを考えなくてはと、情報を集めてくれているというユイへ状況を聞けば。突如として発せられた運営からの通知に、夏休み期間中といえど対応できるプレイヤーは多くない。しかもプレミアの位置が常に表示されている以上、悠長に待つのはまったくの愚策であり、混乱の最中にプレミアを逃がせればいいが、そもそも世界に拒否された今やどこへ逃げればいいというのか。
「……圏内に逃げ込めると思うか?」
「恐らく、NPCガーディアンに襲われると思います」
「だろうな……ん?」
プレイヤーに襲われるだけというならば、町中の圏内に逃げ込めればと思ったが、町には町を守るためのNPCガーディアンがいる。圏内や諸々の誓約を無視できる最強の存在であり、延々とあれを相手するわけにもいかず……とまで思ったところで、
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