機動戦士ガンダム
2257話
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向けるような事もなく、小さく息を呑む。
「で、では、私も……」
「いや、メリルは軍人としての技能は殆ど持ってないだろう。例え軍隊で訓練をした事があっても、実戦経験がないと話にならないしな」
それでも、クスコやマリオンといった面々なら、ここにいてくれればMSを奪取する為の戦力として考えられたかもしれないが……残念ながら、メリルは殆ど素人と言ってもいい。
そんなメリルを引き連れて戦場と化すだろう場所に飛び込むというのは、色々と不味い。
だが、そんな俺の言葉を、メリルは首を横に振る事によって否定する。
「アクセル代表はシャドウミラーの人間ではありますが、ルナ・ジオンの人間ではありません。そうである以上。ここで完全にアクセル代表だけに任せる訳にはいきません」
「……そうは言うけどな、お前はスパイとしてならともかく、実際に戦闘になった場合を考えると、決して優れているとはいえないだろ?」
そう告げると、メリルは一瞬息を呑む。
実際に、自分がそのような状況にあるという実感があるからこそだろう。
……それでも、メリルは俺と一緒に行くと、そう言って聞かない。
この場合、一体どうするべきか。
「一応聞くが、MSとかの操縦は?」
「ある程度は出来ます。ただ、勿論本職のパイロットという程ではありませんが」
うーん、MSのパイロットとして使えるのなら、もしサイド7でMSの開発をしていた場合、役に立つか?
「最後にもう一度聞く。本当に俺と一緒に来てもいいんだな? もしかしたら、色々と不味い事に……それこそ、お前の命に関わるような事になるのかもしれないんだぞ?」
そう告げるが、メリルは俺から視線を逸らさず……頷きを返すのだった。
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