機動戦士ガンダム
2257話
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でそれを感じられなくても、俺が感じたと言えばすぐに戦闘の準備に入ってもおかしくはない。
このUC世界でも、長い戦歴を持つ者やその手のセンスのある者なら、そういうのを感じてもおかしくはない、
ルナ・ジオン軍で言えば、ラル、シーマ、ガイア達……といったところか。
ガトー辺りもその辺についてのセンスはあってもおかしくないような気がするが。
ともあれ、現在この周辺で戦闘が起きる可能性が高いのは間違いのない事実だ。
そんな状況で何をするのかと言えば……
「取りあえず、メリルは持ち出すべき物を纏めてくれ。それこそ、このコロニーで得たデータとか、そういうのも」
「分かりました」
俺の言ってる内容が、冗談でも何でもないと理解したのだろう。
メリルは小さく深呼吸をすると、すぐに準備に取り掛かる。
もっとも、この部屋には昨日も見たように家具の類は殆どない。
一応昨日は俺がデルマイユから奪ったソファとかを出したが、それは昨日のうちに俺の空間倉庫の中に収納されている。
であれば、メリルが持ち出すような物は……それこそ、サイド7にいる時に色々と調べたデータの類や、それらが印刷された書類の類だけだろう。
「この家具とかはどうする? 持っていこうと思えば持っていけるけど」
データや書類を纏めているメリルにそう声を掛けると、どっちでもいいので好きにして下さいという返事がくる。
なら、持っていくか。
このままここに残しておいても、それこそ戦闘に巻き込まれて破壊、もしくは燃やされる可能性が高いんだし。
そうしてテーブルや椅子、食器、ベッド、タンス……といったものを次々に空間倉庫に収納していき、それこそ数分と経たずに家の中の家具はその殆どが消えてしまう。
「……とんでもないですね」
しみじみと呟くメリルは、若干の呆れと共に俺の方に視線を向けていた。
俺と殆ど接する事がなかったメリルにしてみれば、空間倉庫というのはそれだけ信じられない能力なのだろう。
「まぁ、あれば非常に便利なのは間違いないな。コロニーとかだって収納出来るし」
「…………本当にとんでもないですね」
先程よりも一段と溜めを作ってから呟かれるその言葉に、俺が出来るのは普通に頷き返すだけだ。
実際、今までこの空間倉庫のおかげでどれだけ助かってきたのかというのは、考えるまでもなく明らかなのだから。
「空間倉庫についてはそれでいいとして、データとか書類の方はもういいのか?」
「あ、はい。これで全部です」
そう言い、小さめのアタッシュケースを俺の方に見せる。
「分かった、貸せ。それも俺が空間倉庫に収納しておいた方がいいだろ。何かあっても、壊れたりしないように」
「分かりました。では、お願いします。……それ
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