機動戦士ガンダム
2256話
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疑いが濃いとなると、話は違ってくる。……正直、まさかこっちで当たりを引くとは思ってなかったけど」
MS開発をやってるのはルナツーで、ルナ・ジオン軍が攻略してそれらの情報を得られるんだとばかり思っていた。
とはいえ、それは今更の話だし……別に、サイド7だけでMS開発をやっているとも限らない。
ルナツーでも、普通にMS開発をやっている可能性は非常に高いのだ。
とはいえ、こうしてサイド7のような場所でわざわざMS開発をしている以上、機密度という点ではこっちの方が上なのかもしれないが。
「事情はともあれ、これからの事を考えると侵入は早くした方がいいかと。……ですけど、もしMS開発をしていた場合、どうします?」
「どうするか、か。……難しいな。具体的にMSの開発がどれくらい進んでいるかにもよるだろうが」
それこそ、まだMSの基礎段階といった感じであれば、放っておいてもいい。
もっとも、今まで連邦製と思われるMSを見掛けたという情報が結構入ってきているのを考えれば、MSという形にはなっている筈だ。
「取りあえず、普通に動かせる程度まで完成しているのなら、奪っても……いや、それも色々と不味いんだよな」
シャドウミラーとしてはともかく、ルナ・ジオンという国としては、ジオン公国よりも連邦と友好的にやっていきたいと思っている。
それは、ルナ・ジオンの女王たるセイラとザビ家の関係を思えば、当然の結果だろう。
ましてや、純粋な軍人たるドズルや坊ちゃん気質のガルマはともかく、ギレンとキシリアは非常に厄介だ。
有能ではあるのだろうが、それでいながら権力欲が強く、策謀が得意。
そのような人物と友好的に接する事が出来るかと言われれば……正直なところ、まず無理だろう。
どうしても味方に引き入れるのなら、それこそ鵬法璽を使って絶対の忠誠を誓わせる必要が……忠誠を誓わせても、ルナ・ジオンやシャドウミラーの利益になると思えば、コロニー落としとか平気でやりそうなんだよな。
ともあれ、そういう意味で色々と厄介なザビ家はともかく、連邦軍の方はそれなりに話が分かる相手がいる。……ゴップとか。
だが、連邦軍の基地に侵入し……いや、侵入しただけならいいが、開発中のMSを盗むなどといった真似をした場合、間違いなくゴップとの関係は悪くなる。
個人的にはルナ・ジオンと友好的な関係を築いているゴップだが、それでも自分の地位を……連邦軍の中でもトップに近い位置にいるという事を、忘れたりはしない。
そんなゴップにしてみれば、自分達が苦心して開発したMSを横から盗まれるなどといった真似をされれば、到底許せる事ではないだろう。
ましてや、ルリとラピスのハッキングを警戒して、可能な限りコンピュータにデータを残さない形で開発してきたMS
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