第13話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
無」と言ってしまいそうになる。
あっ、兜割で豚頭族を斬殺&撲殺していた紫苑が俺と朱菜に気付いて槌を持った方の手を振って来た。
いい笑顔だが顔に飛び散った豚頭族の血痕のせいで恐怖しか感じられないぞ。直情型な感じもするし、極力紫苑を怒らせない様にしないとな。
それにしても優秀な部下が多いからやることが無くて暇だな。『思念伝達』で俺から俯瞰情報を得た紅麗が的確な指示を出すから、俺が指揮することもなく豚頭族の前衛部隊が後続と分断され、駆逐されていく。
紅麗も投降する豚頭族は生け捕りにするみたいだし、いくら豚頭帝が味方の恐怖心を喰らえたとしても、同胞の無残な死に様を目にし続ければ生き残っている豚頭族達の精神も折れるだろう。
紅麗達の魔素残量から考えると明日の昼までは戦えそうだし、この一方的な状態をこのまま維持できるなら夜明け前には豚頭帝を除く全豚頭族の精神を圧し折って捕虜にできるだろう。
………あっ。よくよく考えると朱菜が尾獣チャクラを他者へと譲渡できるから、こちら側の魔素切れ&チャクラ切れの心配はないのか。
豚頭帝と豚頭族の軍勢、完全に詰んでるじゃん。根絶やしにされるか、投降して捕虜になるかの2択しか残ってねぇ。
ってか、さっきからドラ○ンボ○ルの舞空術を使った高速飛行音みたいな音が聞こえてくるんだけど、この音何なんだ?そう思いながら飛行音の聞こえてくる方向に顔を向けると、何かが俺の真横を通り過ぎ、豚頭帝の前に降り立った。
何だ、あれ?ザ○ボンかドド○アが来たのか?それともギ○ュー隊長か?他の4人の隊員はどうした?ベジ○タにぶっ殺された後なのか?
と冗談はこれ位にして、豚頭帝の前に降り立ったのはペストマスクの出来損ないみたいな鷲鼻マスクの小柄な三下臭全開の男、……男だよな?多分男(?)だった。……ん?鷲鼻の付いた布製のマスク?どっかで聞いた特徴だな?
(告。個体名:大筒木朱菜から報告された魔人ゲルミュッドの特徴と一致します)
ゲルミュッド?………あぁ!豚頭族の軍勢の一部を大鬼族の里に嗾けた疑いのある魔人か?
(告。個体名:奈良リグルの兄に名付けを行った者も「魔王軍の幹部、ゲルミュッド」という情報です)
そういえば、そんなことをリグルが前に言ってたっけ。けど、こいつが魔王軍の幹部?どう見ても某国民的RPG第5作に登場する悪の教団所属の鞭男レベルの雑魚じゃね?
(告。個体名:ゲルミュッドの魔素量は大鬼王へと進化した個体名:奈良リグルドと同等です)
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ