第13話
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いると、黒雷を纏った竜巻が発生し、数百単位の豚頭族が屠られた。
上空で普通に飛行しているリムル様と朱菜から考えると、黒雷と竜巻の原因は宝貝・天騒翼の起風発雷ではなく、ランガの攻撃系技能といった所だろう。
「俺達が言える立場でもないが、ランガも派手にやってるな」
「ああ。私としては無駄な殺生は避けたかったのだが………」
「大方、どっかの馬鹿がランガの前でリムル様を馬鹿にしたんだろう。俺達もリムル様と朱菜を馬鹿にされたら同じ様な行動を取っていただろう?」
「………それもそうだな」
俺と親父がそんな会話をしていると、薙ぎ払う様に鎖分銅が飛んできた。当然のことだが、俺と親父はその攻撃を余裕で回避する。
「数多の同胞を殺しただけでなく、敵前でよそ見と会話をするとは……。貴様ら、楽に死ねると思うな!」
鎖帷子を身に纏い、鎖鎌を持った豚頭族はそう叫ぶや否や、鎖鎌の鎖分銅を使って俺に攻撃を仕掛けてきた。
豚頭族の割には鎖分銅を器用に操って攻撃して来ているが、ぶっちゃけ鋼金暗器を使う朱菜より攻撃速度が遅い上、精度も低い。
朱菜の場合、鎌の方で攻撃してくるだけでなく、手足の延長みたいに鎖鎌を操り、速度もこの豚頭族の10倍以上の速さだからな。
この豚頭族程度の使い手なら目を瞑っていても空気の振動だけで攻撃を避けられる自信がある。まぁ、1対1の決闘でもないこの場で目を瞑るなんて馬鹿な真似はしないけどな。
「そらそら、どうした!?俺の攻撃を避けるのに必死でさっきの大魔法を使う余裕も無いのか!!?」
……凄く腹立たしい勘違いをしてやがるな、この豚。いや、豚共というべきか?遠巻きに俺達を見ている他の豚もニヤニヤしてやがる。
「これで終わりだッ!」
豚がそう叫びながら放ってきた鎖分銅を俺は右手で難なく受け止めた。
「なっ!?」
「豚風情が何を勘違いしてるんだ?お前の攻撃なんざ、スロー過ぎて目を瞑っていても余裕で避けられるし、簡単に片手で受け止められるんだよ」
俺は豚にそう告げると同時に、鎖分銅を掴んでいる右手に紺色の炎を発生させ、鎖を通して勘違い豚野郎を焼き殺した。
「予想通り、豚頭族で手応えのある奴が1人もいないな。豚頭将軍も大したことが無さそうだし、それなりに手応えのありそうなのは豚頭帝くらいか?
だが、リムル様の初陣である戦で敵総大将の首をリムル様ではなく俺達が討ち取るのも問題な気が……。どうする、親父?白老?」
「そうだな。妖鬼以上の存在である我らが格下の豚頭族を一方的に狩るという
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