第四十八話 合格してその十
[8]前話 [2]次話
「それもいつもね」
「お掃除みたいにですね」
「そうだよ、勿論お掃除も大事だよ」
今私がいる場所ですと寮に学校です、そうした場所をいつも奇麗にすることは場所だけでなく心も奇麗になるとのことです。
「そうしてね」
「周りも自分の心もですね」
「奇麗にするんだよ」
文字通り埃を払ってです。
「いつもね」
「そうしていんねんもですね」
「切っていこうね」
「いんねんってあれですよね」
阿波野君は主任先生にいんねんについて尋ねました。
「自分で気付かない場合もあるんですよね」
「あるよ、実際にね」
「やっぱりそうですか」
「はい、そしてね」
そのうえでというのです。
「気付かないうちに続くこともあるから」
「注意してもですね」
「気付かないとどうしようもないよね」
「それに気付くかどうかも難しいですね」
「そうだよ、人の話もよく聞いてね」
いんねんのことを見て教えてくれる人も出てきます、こうしたことも親神様のお引き寄せだから物凄いです。
「そうしてね」
「いんねんに気付いてですね」
「悪いんねんは切っていこうね」
「僕の場合は」
阿波野君は彼にしては珍しく深刻なお顔になって一人で言いました。
「家族の仲が悪いんです」
「それがいんねんかも知れないっていうんだね」
「はい、うちの両親の仲はいいんですが」
それでもというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ