第6章:束の間の期間
第185話「共に強く」
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て、なのは達はアースラに戻ってきた。
それまで質問攻めなどでなのは達は疲労しきっていた。
「戻ってきたわね」
「……って、椿……?」
「あたしもいるよー」
「葵も!?」
そんななのは達を、椿と葵が出迎えた。
アリシア達は司達に椿と葵が死んだ事を聞かされていたため、非常に驚いた。
「再召喚が成功したから、無事に帰ってこられたんだよ」
「そ、そうなんだ……」
「不安にさせていたみたいね……でも、もう大丈夫よ」
驚きで状況を上手く呑み込めないアリシア達。
とりあえず、二人が無事だった事だけは理解して、あまり気にしないようにした。
ちなみに、アリシア達が驚いたように、椿と葵がアースラに帰ってきた時も、事情を知っていた式姫達が驚いていた。
「戻って来た所早速で悪いが、これからの行動について説明する。まぁ、休みながら聞いてくれ」
「あれ?優輝は?」
「優輝なら今は休んでいるわ。再召喚も負担がない訳じゃないもの」
クロノの言葉に、なのは達は若干疲れを見せながらも聞く姿勢を見せる。
ふと、そこでアリシアが優輝がこの場にいない事に気付く。
「負担って……倒れたばかりなのに……」
「だから私達が休ませたのよ」
「優ちゃんったら、全然負担がないように見せかけてたからねー。いつもならそのまま次の行動に移る所を、あたし達が無理矢理休ませたんだよ」
詰まる所、これでもいつもよりマシなのである。
実際、負担自体はアリシア達が危惧する程大きなものではない。
しかし、それでも大門を調査するための術式構築、再召喚における霊力の行使と霊脈の操作という事を行っているため、負担がない訳でもない。
「……始めるぞ?まず、支援する場所だが、今回は京都と東京に集中させて―――」
説明を始めるクロノ。
そんなクロノの話を頭に入れながらも、アリシアはふと気になる事を考える。
「(……椿と葵、戻って来たばかりだけどなんか……。いや、二人だけじゃないね。司と奏も、“何か”が変わってる。見た目とか中身とかじゃなくて、もっと別の……)」
椿と葵、そして司と奏。
四人の“違い”に、アリシアは何となく気づいていた。
「(何か、見覚えがあるんだよね……どこだったかなぁ……結構身近で見た気がするんだけど……うーん……)」
そして、アリシアにはその“違い”にどこか見覚えがあった。
「(……そうだ!なのは!確か、なのはが“諦めない”って決めた時に似てる……!)」
そう。それは、守護者が繰り出した式姫達との戦闘の時。
一度戦闘不能に陥り、そこから復帰してきたなのはの目と似ていたのだ。
「(決意……そう。なんというか、芯のあ
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