第6章:束の間の期間
第185話「共に強く」
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のが分かって貴女達をこちらに寄越したのでしょうね」
「葵ちゃんが?……そういえば……」
私達としては、葵ちゃんに制止されても、押し通ろうとしていた。
そのため、気にしていなかったけど、あの時葵ちゃんはあっさりと通してくれた。
椿ちゃんの言う通り、この結末になる事が予測出来ていたのだろう。
「……よしっ!」
「っ!」
そんな事を考えていると、椿ちゃんは思いっきり自分で両頬を叩いた。
意識を切り替えてという意思表示なのだろうけど、思った以上に音が大きかったために、少しばかり驚いてしまった。
「さ、戻るわよ。アースラに」
「……うん!」
意識を切り替えた椿ちゃんの表情は、見違えるかのようだった。
さっきまでの暗い様子は一切なく、いつもの気丈な椿ちゃんだった。
「(……まずは、スタート地点に立つ。……本番は、ここから……!)」
椿ちゃんを説得して終わりじゃない。
本番はここから。……ここから、私達は強くなる。
優輝君が無理しなくてもいいように、逆に頼られる程に、強くなる。
=out side=
「……復興支援?」
『そうだ。今回の事件で多くの地域に被害が出た。特に、東京と京都、そしてその二つの県の間は、守護者との戦闘で他の地域より被害が大きい。幸いにも、優輝達が配慮したのかは知らないが、住民にはあまり被害が及んでいないが、それでも人手が必要だ』
学校に一度戻っていたアリシア達の所に、クロノから念話が掛けられる。
戻ってきたアリシア達に沸いていた生徒達からアリシアと帝が抜け出し、話を聞く。
「……まぁ、必要だよね。普通は」
『提督が日本の上層部と話を付けてきた結果だ。後々国会等で僕らの立場が決まるかどうかに関わらず、復興の支援を行うとな』
「それは……今から?」
『出来る限り早くな』
話を聞いたアリシアと帝は、その言葉を聞いてどうしようかと顔を見合わせる。
現在、なのは達はもみくちゃにされるレベルで生徒達の中心にいた。
あの状態から、今の情報を伝えるには手間が掛かるからだ。
「……落ち着くまで、待つか」
「それしかないね……」
アリシアと帝は、とにかく騒ぎが収まるのを待つことにした。
一応、騒ぎが収まるまでに先生達に経緯を伝え、説明できる事はしておくことにした。
「つ、疲れたんやけど……」
「……我慢してくれ」
「二人共ずるいよ!いつの間にか抜け出していたなんて……!」
「正直すまんかったと思ってる」
しばらくして、まだやる事があると言っ
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