猫娘と神野区異変編
NO.087 嵐の記者会見
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議、とは……?」
「本来個性は基本一人一つが当たり前の世の中で彼女は複数の個性を持っています。体育祭で判明したもの以外にもおそらく持っている事でしょうね」
来たか……。
相澤はこの質問は来るものだとあらかじめ予測していたために覚悟はしていた。
記者は続けて話す。
「ですが、たとえ突然変異だとしてもそれで彼女をヴィラン連合が誘拐するのには理由足りえる決定打がありません。
なにか、彼女の過去にはとてつもない陰謀があるのではないかと思っているのです」
「…………」
敢えて無言でやり過ごす三人。
だが、ここでとうとう記者は言ってはならない一言を言ってしまう。
「……話は変わりますが、ヴィラン連合には改人・脳無という複数の個性を操るヴィランが複数確認されています。もしかして……緑谷さんはその脳無と同じ存在なのではないですか?」
「…………―――はっ?」
相澤の口から呆けた声が出る。
出久の個性について言及してくると思っていたが、まさかこんな斜め上からの質問が飛んでくるとは思いもしなかったために呆気にとられる。
それで記者会見の場は少なからず騒然としだす。
「考えてみてくださいよ。ヴィラン連合がわざわざ誘拐したのは彼女の事を回収する目的でもあったかもしれないと……そして、雄英は実は彼女がヴィラン連合のものだったと一般には隠していたかもと……私は推測するのですが、そこのところはどうなのですか?」
フォウについては少なからず覚えがあるが、出久個人に関してはかなりの的外れも甚だしい。
相澤は俯いてしまい表情が見えなくなっていた。
根津とブラドも慌てだしそうになっていた。
そして少し時間が経過して相澤は少なからず険の籠った視線をその記者に浴びせながらも、煮えたぎるような怒りに苛まれようとも、それでも冷静に言葉を発する。
「…………あなたの質問はかなりの的外れな部分が多いです。そうですね……緑谷さんの親御さんにも事前に許可は貰っています。いずれ彼女もヒーローを目指すのなら個性の開示も必要不可欠な事……緑谷さんには悪いですが、それが多少早まったと思ってもらい、今この場で彼女の個性とその由来についてお話します。
最後まで聞き逃さずにお願いいたします。特に、あなた……これを聞いた後、二度と質問は出来ないものと思っておいてください」
相澤は質問してきた記者に警告……いや、最後通牒を言い渡した。
そして話始める。
「皆さんは超常黎明期以前に世間を賑わせた『猫又の怪』という都市伝説をご存知ですか……?」
それから相澤はまるで事前に計画していたかのようにフォウという猫の生涯、猫又という怪異になった事、高い知能を得て様々な妖術を会得、超常黎明期に入り妖術がすべて個性へと置き換わってさらには新たな個性も宿
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