第三十五幕:太陽よりも輝く虹
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もこんな気持ちで運んできてくれたのだろうか?
自分の部屋の扉の前まで来て、片手で扉を鳴らす。
七夏「柚樹さん☆ ありがとうです☆」
すぐに扉が開いて七夏ちゃんが迎えてくれた。
時崎「お待たせ!」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんと一緒にお昼を頂く。
時崎「そういえば、凪咲さんが七夏ちゃんに頼みたい事があるみたいだったよ」
七夏「お母さんが? お使いかな?」
時崎「用件は聞いてないから分からないけど」
七夏「ありがとうです☆ 後でお母さんに訊いてみます☆」
七夏ちゃんの手作りおむすびは、美味しいだけでなく、以前の出来事も呼び戻してくれた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
昼食を頂き、七夏ちゃんと一緒に1階へ移動する。
時崎「凪咲さん、お昼、ご馳走さまです!」
七夏「ごちそうさまです☆」
凪咲「はい♪」
時崎「凪咲さん、七夏ちゃん、何か手伝える事ってない?」
凪咲「ありがとう、柚樹君」
七夏「えっと、柚樹さんはアルバム作り、頑張ってです☆」
凪咲「そうね。私も楽しみにしてます♪」
時崎「ありがとうございます! 分かりました」
再び一人でアルバム制作を行う。七夏ちゃんは凪咲さんのお手伝いみたいだ。お互いに頑張ろう・・・と思ったけど、七夏ちゃんは十分に頑張っているな。改めて気合いを入れる。
暫く作業に集中していると、トントンと扉が鳴る。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「失礼します。柚樹さん☆」
七夏ちゃんは民宿風水の浴衣から私服姿に着替えており、これからお出かけするような印象を受けた。
時崎「七夏ちゃん、お出かけ?」
七夏「はい☆ 柚樹さん、何かお使いありますか?」
時崎「いや、特には・・・お使いなら、荷物持ちするよ!」
七夏「えっと、今日は私ひとりで大丈夫ですからっ!」
時崎「そ、そう?」
七夏「柚樹さんと一緒がダメって事ではないのですけど・・・お使い、この前の喫茶店だから・・・」
「この前の喫茶店」・・・この前、七夏ちゃんと一緒にココアを飲んだ喫茶店? あっ! もっと前の喫茶店の事か! 確かお店の人が七夏ちゃんと親しくて、俺が一緒だとからかって来る可能性が高いと言う事だろう。七夏ちゃんは、からかわれるのは苦手だろうから、俺はこのままアルバム制作作業を続ける方がよさそうだな。
時崎「俺は、このままアルバム制作を行うから!」
七夏「はい☆」
時崎「ありがとう!」
七夏「え!?」
時崎「わざわざ、声をかけてくれて」
七夏「くすっ☆ それでは、失礼します☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2階の窓から、お出かけする七夏ちゃんを見送る。七夏ちゃんが居ないこの間に「七夏ちゃんへのアルバム」の制作に集中する。以前から少し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ