第三十五幕:太陽よりも輝く虹
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高月さんは、もう一度深く頭を下げて、扉をそっと閉めた。
七夏「柚樹さん☆」
時崎「え!?」
七夏「お昼、おむすびでいいですか?」
時崎「おむすび! 楽しみだよ! 前みたいに手伝おうか?」
七夏「ありがとうです☆ でも、柚樹さんはアルバム作りをお願いできますか?」
時崎「ありがとう! じゃ、おむすび、楽しみにしてるよ!」
七夏「はい☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
自分の部屋に戻ってアルバム制作作業を再開する。天美さん達が写真を並び替えてくれているけど、特に時系列順ではないようだ。並び順に何か意味があるのかも知れないけど、その法則は分からない。付箋のコメント内容をアルバムに追加してゆくと、写真の並び順に多少の意味がある事に気付いた。
心桜「これから、こんな感じで浴衣を選ぶよ!」
七夏「え!?」
笹夜「まあ♪ 少し未来の私たちかしら?」
心桜「っそ!」
なるほど。少し漫画のようなレイアウトになっている。単に写真を並べてコメントを付けるよりも、見ていて楽しい。さすが天美さんだと感心してしまう。
トントンと扉が鳴る。七夏ちゃんだ。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「えっと、柚樹さん・・・」
時崎「?」
俺は移動して扉を開ける。
七夏「ありがとうです☆」
七夏ちゃんは、おむすびとお茶をのせた御盆を、両手で持っていた。
七夏「お昼、どうぞです☆」
時崎「わざわざ、持って来てくれたんだ。ありがとう!」
七夏「はい☆」
時崎「早速、頂くよ! 七夏ちゃんも一緒に!」
七夏「え!?」
時崎「お昼、まだだよね?」
七夏「あ、はい☆ えっと・・・」
時崎「俺、七夏ちゃんのお昼、持ってくるから待ってて!」
七夏「柚樹さん! 私が持ってきますので」
時崎「手も洗わないとならないから!」
七夏「くすっ☆」
時崎「じゃ、そういう事で!」
七夏「ありがとうです☆」
1階へ降り、洗面所で手を洗ってから台所へ向かう。
凪咲「七夏、後で・・・って、柚樹君!?」
時崎「凪咲さん!?」
凪咲「ごめんなさい。七夏かと思って」
時崎「いえ、七夏ちゃん、呼んできましょうか?」
凪咲「いえ、後で構いませんので」
時崎「では、七夏ちゃんに伝えておきます」
凪咲「ありがとう」
時崎「七夏ちゃんのお昼はこれですか?」
凪咲「ええ♪ お部屋で頂くのかしら?」
時崎「はい」
凪咲「ちょっと待ってて」
凪咲さんは、御盆を用意して七夏ちゃんのお昼を運びやすいように準備してくれた。
時崎「ありがとうございます!」
凪咲「いえいえ♪」
七夏ちゃんのお昼を持って、自分の部屋へ戻る。七夏ちゃんが待っててくれていると思うと、嬉しくなってくる。七夏ちゃん、俺のお昼
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