第三十五幕:太陽よりも輝く虹
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だ。写真の話題も以前は全く触れてなかったのだと思う。それは、天美さんと初めて出逢った時の表情・・・写真機を持つ俺を警戒しているようだったから。七夏ちゃんの事を想う天美さんの気持ちは分かる。俺も以前、七夏ちゃんを撮影しまくるお泊り客に大声で話してしまい、凪咲さんにご迷惑をかけてしまったから・・・。写真のように虹についても普通に話しが出来る時が来てほしいと思う。
笹夜「時崎さん」
時崎「え!?」
笹夜「これでいいかしら?」
七夏「一通り、出来たと思います☆」
時崎「ありがとう!」
心桜「では、ぱぱっと着替えて帰りますか!」
時崎「え!? もう帰るの?」
心桜「なになにー、お兄さん、もっとあたしにいてほしいのぉー?」
時崎「そうだな。高月さんには居てほしいかな?」
笹夜「と、時崎さん!」
心桜「あはは! それは分かる!」
時崎「まあ、三人と一緒がいいけどね!」
心桜「ありがと。でも午後から用事あるから残念!」
笹夜「すみません。私も所用がありますので」
時崎「また、会える事を楽しみにしてるよ!」
笹夜「ええ♪」
七夏「・・・・・」
心桜「どした? つっちゃー?」
七夏「え!? えっと、なんでもないです!」
笹夜「七夏ちゃん・・・」
時崎「?」
七夏「そ、それじゃ柚樹さん、また後で☆」
心桜「お兄さん、またね!」
笹夜「では、失礼いたします」
時崎「あ、ああ」
三人が部屋を出てゆくと、急に静かになると同時に寂しい感覚も覚えた。それだけ三人一緒の時が楽しく心地良かったという事なのだろう。MyPadと付箋のメモを手に取り、再びアルバム制作を再開した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しばらくアルバム制作作業を行なっていると、扉の向こうから話し声が聞こえ、続いて扉が鳴った。扉を、開けると私服姿の三人が居た。
心桜「それじゃ、お兄さん! あたしたちはこれで帰るから!」
時崎「わざわざ、ありがとう! 送るよ!」
心桜「え!? いいよいいよ!」
時崎「玄関まで・・・」
心桜「なっ!」
笹夜「まあ♪」
七夏「くすっ☆」
心桜「お兄さん、腕を上げましたなぁ〜」
時崎「そう!?」
玄関まで三人を見送る。
笹夜「では、失礼いたします♪」
凪咲「高月さん、またいらしてくださいませ!」
笹夜「はい♪ 是非♪ お世話になりました♪」
心桜「凪咲さん、またお世話になります!」
凪咲「はい♪」
七夏「くすっ☆」
心桜「つっちゃー、お兄さん! またね!」
七夏「はい☆」
時崎「ああ!」
高月さんと目が合う。俺は軽く頭を下げると、高月さんも会釈を返してくれた。
笹夜「と、時崎さん!」
時崎「え!?」
笹夜「あっ! ・・・失礼・・・いたします」
時崎「あ、ああ」
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