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翠碧色の虹
第三十五幕:太陽よりも輝く虹
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時崎「え?」
笹夜「どうかなさいました?」
時崎「いや、アルバムの事で−−−」
七夏「あれ? どしたの?」
心桜「つっちゃー、お疲れ!」
七夏「はい☆ もうみんな柚樹さんのお部屋に居るのかなと思ってました☆」
時崎「あ、ごめん。どうぞ!」
心桜「お邪魔します!」
時崎「高月さんも!」
笹夜「はい♪ 失礼いたします♪」
七夏「私、筆記具持ってきます☆」
時崎「ありがとう!」
心桜「お兄さん! これだよね!」

天美さんは、机の上にある俺のMyPadを手に取り操作を−−−

時崎「ちょっ! 天美さん!」
笹夜「心桜さん! 勝手に操作したら・・・」
心桜「おやおや? その焦りようは、なんか見られては困る物でもあるのかなぁ?」
時崎「いや、そうじゃないんだけど、七夏ちゃんの写真を表示させたままだと思うから」
笹夜「まあ♪」
心桜「それって、何か問題なの?」
時崎「いや、なんと言うか、少し恥ずかしいかな・・・」
心桜「あはは! でも安心してください!」
時崎「え!?」
心桜「MyPadは、ロックがかかってました!」

天美さんはMyPadの画面を俺の方に見せてくれる。自動ロックがかかって解除キーを求める画面が表示されていた。

心桜「あって良かったオートロック!」
笹夜「心桜さん!」
時崎「まあ、いいか」

俺は天美さんからMyPadを受け取り、ロックを解除すると、画面いっぱいに七夏ちゃんの写真が表示された。

笹夜「まあ♪ 七夏ちゃん可愛い♪」

隣に居た高月さんが、MyPadに映った七夏ちゃんを見て微笑む。

心桜「どれどれー? おっ! 可愛い! けど、これ前に見た写真だね」
時崎「ちょっと編集中で・・・」
心桜「編集中か・・・壁紙だったら確かにって感じだけど」
時崎「何が『確かに』なんだ!?」
笹夜「心桜さん! すみません、時崎さん」
時崎「いや、構わないよ」
心桜「あはは!」
七夏「お待たせです☆」
心桜「おっ! つっちゃー これ見てよ!」
七夏「え!?」
時崎「ちょっ! 天美さん!」
七夏「あっ!」

「MyPadに大きく表示された七夏ちゃん」を見た七夏ちゃんは、少し恥ずかしそうに頬を染めた。

時崎「・・・・・」
笹夜「えっと、時崎さん!」
時崎「え!?」
笹夜「私たち、お手伝い、何を行えば良いかしら?」
時崎「あ、ありがとう!」

高月さんの心遣いに感謝する。この三人は、誰かが言葉に躓いた時、お互いに助け合っている。俺もそうでありたい。

笹夜「七夏ちゃんも♪」
七夏「は、はい☆」
時崎「この前みたいに、写真にコメントをもらいたいのだけど、今回は写真のレイアウトも考えて貰えると助かるよ。なんせ昨日撮影した写真は、まだ適当にしか配
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