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翠碧色の虹
第三十五幕:太陽よりも輝く虹
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時崎「みんなで朝食の準備をしてくれてありがとう!」

俺は「すまない」を「感謝の言葉」に改めた。

七夏「くすっ☆」

三人と一緒に頂く食事。食事自体は普段とそれほど変わらないけど、賑やかさが後押しして、特別なひとときに思える。

七夏「えっと、お食事の後で、柚樹さんのお手伝い☆」
笹夜「ええ♪」
心桜「了解ー!!」
時崎「みんなありがとう!」
七夏「柚樹さん、あまり夜更かしさんにならないようにです☆」
時崎「え!?」
七夏「昨夜も、夜遅くまでお部屋の灯りが付いてたみたいですから」
時崎「七夏ちゃんも遅くまで起きてたの?」
七夏「いえ、おやすみしましたけど、喉が渇いちゃったから、お水を飲みに1階へ降りる時に・・・」
時崎「なるほど、ごめん。気をつけるよ」
心桜「あたしは、ぐっすりだったよ! 笹夜先輩は?」
笹夜「ええ♪ 心桜さんと同じかしら?」

朝食を終え足早に自部屋へ移動する。この前のように、MyPadで制作中のデジタルアルバムを開いて準備を行っておく。

昨日撮影した浴衣姿の七夏ちゃんたちがアルバムに加わった事により、より一層華やかになって、俺自身も手ごたえを実感している。ここ、民宿風水で凪咲さんのお世話になっているからには、それに見合うだけの、いや、それ以上のアルバムに仕上げなければならない。

もうひとつ、七夏ちゃんへのアルバムも進めなければならないけど、場合によっては、天美さんと高月さんに相談してみるのもありだろうか?
しかし、天美さんや高月さんだけと会う機会がそんなにないと思うから、基本的には俺1人で制作を進める事になりそうだ。
七夏ちゃんへのアルバムは、俺が考えている事を実現させる為にまだ足りない材料も揃えなければ・・・。

心桜「お兄さん!」

扉の向こうから声がした。天美さんだ。

時崎「天美さん! どうぞ!」
笹夜「し、失礼いたしますっ!」

天美さんかと思ったら、高月さんだった。

時崎「え!? 高月さん!?」
心桜「中の人はあたし!」

高月さんの背後から天美さんが、ひょっこりと姿を見せた。

時崎「な、中の人!?」
心桜「声優さんの事だよ!」
時崎「そ、そうなの?」
笹夜「すみません、時崎さん。私はやめましょうと話したのですけど」
時崎「少し驚いたけど、構わないよ。楽しい事は歓迎するよ!」
心桜「ほらね! お兄さんなら−−−」
笹夜「心桜さん!」
心桜「あはは!」
時崎「七夏ちゃんは!?」

心桜「もうすぐ来るよ!」
時崎「そう・・・」

今のタイミングなら、天美さんと高月さんの2人しか居ない。七夏ちゃんへのアルバムの事を話しておくべきだろうか・・・2人なら秘密を守ってくれるはずだ。

笹夜「? 時崎さん?」

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