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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十二話 合流 2
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しかも、パスタタワーの横にはサラダ山が築かれているし。

「え?何かおかしい?」

ギンガさんが真顔で何で?と聞いてきた。

「………忘れていたよ、スバルの姉ちゃんだった」

せっかくシャマル先生が癒してくれたのに、ドッと疲れが出た。

「あ、ヴィヴィオだめだよ。ピーマン残しちゃ」

その時、隣の席から高町隊長の注意する声が聞こえた。

「うぅ〜、苦いのきらーい!」

駄々をこねるヴィヴィオ。

「えー、美味しいよ」「しっかり食べないとおっきくなれないんだから」

ハラオウン隊長と高町隊長が両側から言うけど、あれはヴィヴィオにとってはキツイ。

子供の味覚だから苦みには敏感だし、一度苦手意識を持ったら、中々食べられないだろう。

なら、味覚以外の事で食べさせればいい。と言う訳で、オレの料理の出番だ。

「そうだぞー、ヴィヴィオ。ピーマンに負けていたら、キレイになれないぞー」

オレの言葉に、ヴィヴィオが頬を膨らませる。

「だってー……うにゅ?」

オレを見てヴィヴィオが変な声を出す。正確には、オレの料理を見てだ。

「……アスカ君、やりすぎ」

高町隊長もオレの料理を見て、さすがに苦笑いしている。

そりゃそうだろうな。

何しろオレの朝食は、緑色のチャーハンだからだ。

米とピーマンの比率が半分くらいと、明らかにおかしいチャーハン。

これを作り上げるおばちゃんの技術、尊敬するぜ!

オレはスプーンを持って、グリーンチャーハンを頬張る。

「ほら、ピーマンなんて何でもないぞ〜」

こういう小さい子は、大人の行動をマネする事がよくある。

だから、言葉で言うよりも行動で示せばいい時もあると思う。

「はうぅ……」

バグバグとピーマンチャーハンを食べるオレを、ヴィヴィオは呆然と見ている。

むう……乗ってこないか。ならば、今度は挑発してみよう。

「あっれ〜?それともヴィヴィオはピーマンに負けちゃうような、弱虫さんかな〜?」

オレのその言葉に、ちょっとムッとしたヴィヴィオ。

「ヴィヴィオ弱虫さんじゃないもん!ちゃんと食べられるもん!」

そう言ってヴィヴィオは、端に寄せたピーマンの切れ端は口に運んだ。

ウッと眉は八の字にしたけど、すぐにゴクンと飲み込む。

「ほ、ほらね、食べられたんだから」

思いっきり苦そうな顔をしながらも、食べたよアピールをしてくるヴィヴィオ。

よし。苦手な物でも食べる事ができれば克服できる筈だ。

「おー!偉いぞ、ヴィヴィオ。好き嫌いが無くなれば、フォワードメンバーみたいに、すっごく強くなれるぞ。なぁ、みんな!」

オレが振り返った時だった。

「え?」


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