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デジモンアドベンチャー Miracle Light
ディアボロモンの逆襲 後編
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何だよ、勝負にならないじゃん」
誰かのあまりにも悪意の無い言葉が、呆然とオメガモンを見つめる太一とヤマトの心を抉る。
何とか起き上がることが出来たオメガモンに向かって再びアーマゲモンが光弾を放ってきたが、それを海上を飛び回ることでそれを回避するオメガモン。
オメガモンはその猛攻撃を辛くもかわすが、アーマゲモンの攻撃はまるで絨毯爆撃である。
絶え間ない光弾を撃ち込まれ、その度に大きな水柱を生み出していき、先の一撃は何とか耐えたものの、次に命中したら終わりである。
このままでは埒が明かないと判断したオメガモンは一気に敵の攻撃範囲から脱け出し、アーマゲモン目掛けて直進する。
そして勢いをそのままに、出現させたグレイソードを前に突き出すとアーマゲモンの鼻先に炎を纏った剣が突き刺さる。
アーマゲモンはオメガモンを弾き飛ばそうと頭を振り回したが、オメガモンはそれを耐えつつ、今度はガルルキャノンをアーマゲモンの口内に突っ込んだ。
そしてそのまま、アーマゲモンの口内に絶対零度の冷気弾を連射した。
皮膚が硬い生物には、内部への攻撃が有効であるのはまず間違っていない。
しかしそれは相手がまともな存在であればの話だ。
アーマゲモンが口内に溜め込んでいたエネルギーの熱量が冷気弾の冷気を容易く無力化してしまい、オメガモンの視界が光に埋め尽くされた瞬間、オメガモンの体は宙を舞って太一とヤマトの目の前に落下した。
「……オメガモン!!」
太一の声に霞んだ意識でオメガモンは何とか身を起こしたが、立ち上がった瞬間にウォーグレイモンとメタルガルルモンの頭が地面の上に落ちた。
オメガモンの武器であり、オメガモンを構成する一部であるそれらは、何も言わない。
そしてオメガモンは虚ろな瞳を真上に向けていたが、瞳にあった微かな光が消えた。
「そんな……!!」
「負けた…」
伊織と共に戦いの行方を見守っていた京と賢は思わず声を洩らし。
「オメガモンが……!!」
「……いや!!」
戦いの邪魔にならないように現実世界に戻っていたタケルは愕然とした表情でオメガモンを見つめ、ヒカリは小さな悲鳴を上げて後退る。
「光子郎はん、しっかりしなはれ!!」
光子郎はパートナーに叱咤されるも、椅子から立ち上がる事は出来ない。
全てが静止したような東京湾のある場所に光の柱が立った。
誰もがその光に目を見開く中、光から現れた大輔とブイモンはアーマゲモンを見つめ、そして奇怪なオブジェと化しているオメガモンを見つめた。
「あれがあのディアボロモンか。随分ととんでもねえ化け物になっちまったな」
「大輔君、ブイモン…勝てますか?」
「俺達だけじゃ、どう足掻いても勝てません
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