第十四話 俺は君達を知らないんだが……
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ッファロー密売事件、ヴァンフリートの会戦、第六次イゼルローン要塞防衛戦、陛下御不例時の帝都治安維持、第三次ティアマト会戦、第七次イゼルローン要塞攻防戦、そしてカストロプの反乱鎮圧……。前線でも後方でも功を上げている。実績、実力、共に帝国屈指の人材だろう。
「兵站を担当か、エンメルマン、卿は自信があるか?」
フェルデベルトが訊ねてきた。不安そうな表情をしている。
「無いとは言わないが……」
「そうだな、校長閣下は四年間兵站を専攻したからな……」
「それに任官後も兵站統括部に居た」
「時々授業も行うらしい」
所詮は兵站だ等と考えいい加減な授業をしたらとんでもない事になるだろう。
「戦争の基本は戦略と補給か」
「何だ、それは?」
ハックシュタイン准将が問い掛けてきた。どうやら口に出していたらしい。
「ヴァレンシュタイン校長閣下の御考えです。士官候補生の頃から言っておられました」
「なるほど、それは大変だな」
ハックシュタイン准将が俺とフェルデベルトを気の毒そうな眼で見た。前途多難だ。溜息が出た。
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