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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第7話 悩ますイレギュラー
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2度目がないとは考えられないからな」
「分かりました。家に帰って相談してみます」
「あ、じゃああたしは帰り道ついていきますね。帰り道に2度目がないとは言い切れないと思いますし」
「ああ、そうしてもらえると助かる。エースを行かせるわけにはいかんからなぁ」
パードレが最後の一文を言うまでは、その場の3人全員が首を縦に振ってもおかしくない内容だったのだが、最後の一文だけで首の角度が変わってしまった。
言葉の対象となったエースが、真っ先に聞き返す。
「何故です?」
「お前が行ったら『フローラはお前には渡さん!』とかいう展開がありそうだからな」
「……真面目な話の最中にさらりとそういうこと言うの、止めてもらえませんかね?」
「何故だ? 別に構わんだろう。ユーモアは大事だ」
「俺は百歩譲って耐性がそこそこあるからいいとしても、スプリンコートさんがそういうわけにはいかないでしょう」
フローラが非常にピュアな性格をしているのは、いつもの4人どころか同学年においては既知の事実。もちろん、よく校内を徘徊し、どこから手に入れたのか分からない情報を持っているパードレが知らないわけがない。
むしろ知っているからこそそういう発言をしているのだろう。そしてこれがセクハラとならないのは、ほぼ確実に相手がフローラだからだろう。いじりやすいエースがここにいることも拍車をかけているかもしれない。
「いや、えーと……そういうのは多分大丈夫、ですけど……?」
「……なんで敬語?」
ほんのりと頬を赤く染めつつ、顔を背けながらもそう言うフローラと、何故か敬語になった彼女の言葉へと突っ込むエース。真面目な報告のつもりが、最後の最後で締まりのない雰囲気になっていた。
もちろん、エースは全く悪くない。
「はぁ……とりあえず報告はしておきましたんで、そろそろ出ますね。また情報が入り次第、伝えに来ます」
「うむ、頼んだ」
そこを半ば強引に戻しつつ、エースは場をまとめながらきっちりと了解の意思を伝えていた。
「2人も何かあれば俺に報告してくれると嬉しい。もしここに来るのが嫌ならばエースかミストに伝えてくれ。俺としては全然ウェルカムだが、生徒からしてみりゃここに来るのは少々心理的ハードルが高いからな」
「分かりました」
「了解です」
パードレがフローラとセレシアにも協力を促すような言葉を言うと、これで話は終わりだと示すかの如く再び書類へと目を移していた。
3人もその動きの変化でここから立ち去っても問題ないと考え、全員一礼をしてから校長室を出た。
そして、校長室の扉の前でエースが2人の方を振り返って口を開いた。
「本当なら俺も同行したいとこなんだ
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