暁 〜小説投稿サイト〜
ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第7話 悩ますイレギュラー
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たことに関しては超ファインプレーという評価がついている。

「んで、この生徒襲撃に関してだが……エースには前に言ったんだが、セレシアとフローラは周りから聞いたことがあるか?」

「んー……ちょいちょい聞きますね。なんか、依頼からの帰り道に襲われたーって」

「私も同じです。友達が依頼の帰りに襲われて、近くを通りかかった別の友達に助けてもらった、って」

 どうやら、エースやミストとは違い、交友関係の広い2人の元には情報がちらほらと届いているらしい。その事実に、エースは心の中が少しだけ寒くなった。

 ほんの一瞬だけだったので、それに伴う表情の変化はなく、また何かを言うこともなく、エースはパードレの次の言葉を待っていた。

「俺は今報告を受けた事件を、どう見るか非常に迷っている」

「どゆことです?」

 噂程度にしかこのことを知らないセレシアとフローラはともかく、エースも疑問符が浮かぶ返答。復唱しつつ、エースは言葉の意味を聞き返していた。

「今回のフローラが襲われるまで、被害者はすべて依頼帰りの人物だった。だが、フローラは依頼帰りではなく普通に学校にいた時間だ。一連の事件の続きと考えるには、少し難しい部分がある」

「……そういやそうでしたね。これまで依頼帰りばかりだったのに、今回に限っては違う状況。同じと見るか違うと見るか、判断しかねますね」

 これまでと犯人の狙いが変わったように見えることに気づき、首を捻るパードレとエース。判断材料の少なさが判断を鈍らせている。

 一方で、この生徒襲撃に関して噂程度にしか知らず、始めてその標的となったフローラは、不安そうな表情でただその場に立っているだけだった。隣にいるセレシアも、フローラのことを心配しているのか表情は暗い。

「あの、私はどうしたらいいんでしょうか……?」

「そうだな……。何か対策が取れれば何の問題もないんだが、現時点ではそれも難しい。とりあえず、今日家に帰ったら両親にこのことを話しておくべきだろう。これは別にフローラの学びを否定するわけではないが、フローラの魔法は戦闘向きではないだろう?」

「あ……はい。そうですね。完全にサポート向きです」

 パードレの言う通り、フローラの魔法はほぼすべてが回復支援のものとなっている。もちろん阻害魔法も持っているのだが、あくまでも阻害魔法は相手の行動を『阻害』するだけであって『攻撃』ではない。

 つまり、フローラは対人戦には圧倒的に不向きなのだ。そんな生徒が襲われれば、被害が大きくなるのは自明の理である。そうなる前に予防線を張っておくのは、生徒の身の安全を考える校長の対応としては至極当然のことだ。

「両親と話し合って、今後どうするか考えておくといい。相手の意図が読めなくなった以上、
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