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デジモンアドベンチャー Miracle Light
ディアボロモンの逆襲 中編
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に飲み干した。

「事情は大体分かってますよ。ディアボロモンですね」

「は、はい…大輔君の力も必要だと思うんです」

「勿論です。京に頼んで…ネットにゲートを開いてもらうか」

それが結果的にディアボロモンを助けることになるとは大輔と芽心は思いもしなかった。

そしてネットの中では豪雨の如く降り注いでくるエネルギー弾をエンジェモンとエンジェウーモンはギリギリの所でかわす。

ディアボロモンの実力ならばとっくの昔に成熟期のエンジェモンや完全体のエンジェウーモンなど撃墜されているはずだが、何故か彼らとオメガモンは辛うじて無傷でいられた。

無論、その代わりこちらの攻撃も許されないのだが、しかしこれでは、自分からエネルギーを消費していっているようなものだ。

「(時間を稼いで、一体ディアボロモンに何の得があるんだ?)」

タケルの頭に浮かんだその疑問を口に出す前に、流れ弾を受けないように散らばっていたクラモン達に新たな動きがあった。

クラモン達は自分達でいくつもの層を作り始めた時、ディアボロモンがピクリと顔を持ち上げた。

壁に張り付いていたクラモン達の視線が、一斉に真上に向けられる。

その先には、つい今し方出現した、ネットと現実世界を繋ぐ無数のゲートが。

「ビンゴ!!」

ディアボロモンには全く聞き覚えの無い声が響いた。

その声の主…京こそが大輔からの頼みでゲートを開いた張本人であり、またディアボロモンにとって嬉しい誤算を与えてくれた恩人でもあった。

後者は、本人には不本意極まりないだろうが。

ディアボロモンが戸惑ったように視線を巡らせ、大きな隙を見せた。

当然それを見逃すはずもなく、エンジェモンとエンジェウーモンは飛び立った。

「エンジェウーモン!!」

「ええ!オメガモーンっ!!」

2体はクラモンの層を打ち破り、球体からディアボロモンを引き摺り出した。

ヒカリが太一に笑顔を向ける。

「お兄ちゃん!!」

「分かった!!」

オメガモンもまたディアボロモンの元へ突っ込み、その勢いを殺さぬままグレイソードを敵の体に突き刺し、縫い止めた。

そしてタケルがヤマトに振り向く。

「兄さん!!」

「おう!!」

動けないディアボロモンの体にオメガモンはガルルキャノンを押し付けた。

エンジェモンとエンジェウーモンが両脇に逃れた瞬間、2体の間で強烈な冷気と衝撃が迸る。

だがこの時をディアボロモンは待っていた。

ディアボロモンの体は煙を吹き出しながら地面に墜落していき、代わりにディアボロモンを構成していたクラモン達が動き出す。

ディアボロモンの作戦は、驚くほど素早く開始されていった。
無数のクラモン達は先程、
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