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デジモンアドベンチャー Miracle Light
ディアボロモンの逆襲 前編
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とは恐ろしい生命力です…」
ディアボロモンはデータ容量が少ない幼年期のクラモンをメールに添付し、現実世界に送り込んでいるという。光子郎はパソコンの画面を子供達に向ける。
「このメールを開くと、クラゲのような変な生き物が出てくる仕組みです」
目玉が一つしかないデフォルメされたクラゲのようなデジモンの画像が表示されていた。
「核ミサイルまで発射しようとした奴だ……」
「現実世界に現れたら、何を仕出かすか分からないよ!!」
三年前の戦いではまだ幼く、参加した時点で究極体に相手が進化していたこともあってあの時は足手纏いになってしまったが、敵の恐ろしさはヤマト達と同じくらい知っている。
そして太一が、光子郎に尋ねた。
「……光子郎、ネットの中にゲート開けるか?」
「何処かに、クラモンを送り込んでいるマザーがいるはずだ」
「そいつを、叩く!!」
握り拳を掌に叩きつけ、勇ましく太一が言い放った。
ヒカリがそんな兄を振り返り何事か言おうとしたが、彼女よりも早く芽心が太一に言い寄る。
「私も行きます!!ディアボロモンの狙いは私も含まれてるはずです」
芽心の言うことは正しい。
何せ画像は太一や自分と言った3年前の事件に関わったこと人物ばかりだったのだから。
「いや、芽心はクラモンの方を頼む。奴らがこっちの世界で進化したら大変だからな。大輔が動けない以上、クラモンがディアボロモンに進化しちまったら、止められるのはラジエルモンとバンチョースティングモンだけだからな。」
「そうですね。ネットのマザーのディアボロモンはオメガモンに任せましょう」
2人に言われた芽心は不安そうに太一を見上げた。
芽心とて太一達を信頼していないわけではないが、ディアボロモンは何をしてくるのか分からない恐ろしい相手だ。
そんな相手に恋人を送り出すなど心配に決まっている。
芽心のそんな不安を何となく察知した太一は安心させるように彼女の頭にポンと手を置いた。
「大丈夫だって、確かにディアボロモンはヤバい奴だけど、何かを仕出かす前に倒せば良いんだよ。」
太一とてディアボロモンの恐ろしさは理解している。
だからこそ、最初から本気で攻めるつもりだ。
そして、全ては敵の目論見通りとなった戦いが、幕を開けた。
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