暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
最終話:冒険は終わらない
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しれないが、当時のヒカリちゃんからすればそれは本当に大事なことだったの。
何せ大輔は常に忙しく動いているしね。
ジュンさんやらブイモン達の喧嘩の仲裁、他にも学校生活や将来に向けての努力、デジタルワールドでみんなに指示と…正直何時何処で大輔は休んでいるんだろうと本当に不思議に思ったもん。
良く過労死しないわね…だから結果的に大輔とヒカリちゃんが一緒にいられる時間は普通の恋人からすればかなり少ない。
ブイモン達も分かってるんだけど喧嘩してしまうんだからどうしようもないわよね。
正に犬猿の仲だわ。
だから、こういう些細なことで喜ぶヒカリちゃんは本当に可愛くて、応援したくなっちゃったのよね。
寂しい思いもしたかもしれないけど、その甲斐あって結ばれた目の前のヒカリちゃんに私は尋ねた。
「ねえ、ヒカリちゃん」
「何ですか京さん?」
「幸せ?」
それを聞いたヒカリちゃんは一瞬、キョトンとした後に眩しいくらい幸せそうな笑顔で頷いた。
「世界で一番幸せです」
その笑顔を見た私は、とても満足感を覚えたわ。
ちょっと大輔、こんな良い子のヒカリちゃん泣かしたらただじゃおかないからね!!
《火田伊織》
僕は大輔さんとヒカリさんの晴れ姿を見て、昔のことを思い出していました。
大輔さんとヒカリさんと賢さんは昔の僕からすればヒーローだったんです。
誰にも見えないデジモンからみんなを守る当時の大輔さん達の後ろ姿は僕よりも少し大きいくらいだったはずなのに、警察官として働いているお父さんと同じくらいに大きく見えたんです。
ブイモンもワームモンも僕にブイモン達が暮らしていた当時のデジタルワールドの話を聞く度に僕はデジタルワールドを見てみたいと思いました。
そして僕が選ばれし子供となって大輔さん達と行動を共にするようになってからは、毎日が好奇心を刺激する毎日で僕は子供らしくはしゃぐこともありました。
ただ、当時の僕は良くも悪くも今以上に頑固だったので、そのせいで大輔さん達に迷惑をかけてしまいましたが。
そして今の僕は背も大きく伸びて、大輔さんとあまり背丈の差はありません。
でも今でも大輔さんを大きく感じます。
やっぱり僕達のリーダーだったからでしょう。
僕は大輔さんに歩みより、ヒカリさんとの結婚の祝福の言葉と一緒に大輔さんに伝えたいことを伝えました。
「大輔さん、ヒカリさんとのご結婚…おめでとうございます」
「おう、サンキュー伊織。」
僕の言葉に大輔さんは優しく笑って答えてくれました。
この笑顔は昔から変わらないです。
「大輔さん、僕はあなたのように大切な人を守れるくらいに身も心も強くありたいです」
僕だって今では彼
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