暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
最終話:冒険は終わらない
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「ああ、ありがとう」
「ありがとう賢君」
対する2人も笑顔だった。
彼らとの出会いが僕の未来を優しい物に変えてくれた。
多分、大輔達に会わなかったら…僕はきっと兄さんのように暴走していたかもしれない。
隣でヒカリちゃんと会話をしている京さんを見遣りながら、僕はこの出会いに感謝した。
《高石タケル》
僕が大輔君達と出会ったのは1999年の冒険の夏の日だ。
初めて会った時、僕達よりもデジモンに関わっていた大輔君達は本当に頼りになる存在だった。
あの時の僕は本当に体力がなくて、大輔君達にも沢山迷惑をかけちゃったけど、大輔君達はそんな僕に嫌な顔を1つしないで待ってくれていた。
僕よりもずっとずっと先にいる大輔君達に焦って兄貴の優しさに反抗してしまったりしたけど、大輔君達は慌てる必要なんてないって言うかのように僕のペースに合わせてくれた。
背伸びなんか無理してしなくて良いんだってことを教えてくれた。
「ありがとう大輔君」
「ん?何だよいきなり?」
「昔から、君やヒカリちゃん達には沢山面倒をかけちゃったよね」
「何言ってんだよタケル。俺達は仲間だ…助け合うのは当たり前だろ。それに俺達だってお前に助けられたんだからおあいこだ。」
「そうだね、ありがとう大輔君。ヒカリちゃんと幸せになってね」
「おう」
今まで助けてくれた大輔君達…彼らが困った時は僕は全力で助けると心に誓った。
《井ノ上京》
うーん、こういう時はどういう風に言えば良いのかしらねえ。
目の前にいるドレスを纏うヒカリちゃんは本当に同性の私でも素直に綺麗だって言える程。
私の知るヒカリちゃんは大輔達と仲良くて、大輔達と一緒にいる時は普通の女の子だって思うけど、デジタルワールドにいる時は本当に凛とした所を見せたりして、何時もドジばかりでパニクる私とは対象的だった。
正直、そんなヒカリちゃんにコンプレックスを抱いたことだって少なくない。
でも本当に仲良くなれたきっかけは賢君とお付き合いしてからで、初めての恋愛と言うこともあって身近に相談出来そうなのがヒカリちゃんしかいなかったからだ。
話してみるとヒカリちゃんは親身になって相談に乗ってくれた。
自分の体験談を用いて話してくれるからヒカリちゃんも最初は自分と同じ気持ちで大輔とお付き合いをしていたらしい。
話していくうちにヒカリちゃんも私と同じで女の子なんだなあって心から思ったわ。
『聞いて下さいよ京さん!私、昨日ようやく大輔君と腕を組んで歩けたんですよー!!他にも、一緒に買い物してデートのためにお洒落した服が似合うって…』
大輔とのデートの話を聞いた当時の私。
人が聞けばたかがと思うかも
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