機動戦士ガンダム
2251話
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まに敵対する様子を見せてきた以上、ルナ・ジオンとしても連邦軍に……そして、ルナツーにいる部隊に何らかの行動をする必要がある。
ゴップとしては……いや、ルナ・ジオンとシャドウミラーの実力を知っている者にしてみれば、そんな行為は絶対に避けたいはずだった。
にも関わらずこうして手を出してきたという事は……
「連邦軍、この場合はルナツーじゃなくて、ジャブローにいるゴップとかの方だけど、そっちはどうなんだ? この一件は知ってたと思うか?」
「それは有り得ないでしょう。ゴップ提督はこちらと何とか友好関係を築こうとしていました。……勿論、これが政治である以上、何らかの裏がある可能性はありますが……それでも、ジオン公国の独立戦争が起きている以上、そのような事をしている余裕はない筈」
セイラのその言葉に、多くの者が同意する。
そうなんだよな。普通に考えて、現在の連邦軍にジオン公国以外の敵を相手にするような余裕があるとは思えない。
そうである以上、今回の一件はルナツーにいるタカ派の暴走と考えるべきか。
「ともあれ、ここまでの行為をされた以上は、何らかの行動を起こすべきなのは間違いない。……問題は、それが具体的にどのような行為か、だな」
「その件についてですが、ルナツーを一時的に占拠するというのはどうでしょう?」
ガイアの、次にどうするべきかという提案に対し、ジェーンが口にしたのは俺にとっても完全に予想外の内容だった。
いやまぁ、成功すれば連邦軍に対してこれ以上ない程の報復行為になるというのは分かっている。分かっているが……しかし、かなり大事になるのは間違いない。
「ジェーンの言いたい事も分かるし、現状のあたし達の戦力なら、ルナツーを攻略するのも難しい話じゃない。……けど、それなら一時的とは言わず、本格的に……いや、そうすれば連邦軍が本気になるか」
喋っている途中で気が付いたのか、シーマは納得するように頷く。
そんなシーマに、ジェーンは頷きを返す。
「そうなります。連邦軍全体を相手にすれば、ルナ・ジオンとしての実力だけでは勝つのは難しいでしょう。……シャドウミラーの力を借りれば勝てるでしょうが、後々の事を考えると、色々と不味いかと」
「……だろうな。ルナ・ジオンという国がシャドウミラーの保護国であるのは間違いない。だが、だからこそシャドウミラーの力を借りず、ルナ・ジオンだけで……姫様の下で一つになったその力を示す必要がある」
ラルのその言葉に、多くの者が頷く。
……俺にとっても意外な事に、アンリが連れてきた政治家の連中までもが、その言葉に頷いていた。
てっきり自分達の身の安全……とにかく勝利を求める為に、シャドウミラーに対して協力を要請してくるのかと思ってたんだが。
いやまぁ、本当に
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