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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2251話
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口にするが、それを聞いたダグラスは首を横に振る。

「連邦軍の戦力が十分に整っているのであればまだしも、今の状況でこちらを挑発しても意味はないだろう。それこそ、前回の戦いの時のように一方的にやられるだけだ」
「MSの開発が完了した……というのはどうだ? 前回もその可能性を考えて、結局違ったが」

 ガイアの言葉に、皆が悩む。
 実際、連邦軍が……いや、ルナツーの強硬派が何を考えてこのような演説を月にまで流したのかが、分からない。
 いや、間違いなくこちらを挑発してはいるのだろうが、だからといってこちらがその挑発に乗ったらどうなるのか。
 それこそ、前回月周辺で行われた時の戦いのように、連邦軍が一方的に敗北する結果しか考えられない。
 もしガイアが言うようにMSの開発が完了していたとしても、正直なところルナ・ジオン軍に勝てるかと言われれば、多くの者が首を横に振るだろう。
 それは、ルナ・ジオン軍の関係者ではなく、それこそ連邦軍の人間であってもおかしくはない筈だ。

「とにかく、今は連邦軍にどう対処するかという事もそうですが、国民感情をどうにかする必要があります」

 ジェーンの言葉に、皆が苦い表情を浮かべる。
 実際、ルナツーの演説が月にも流れたというのは、非常に大きい。
 特にクレイドルの住人は、基本的に自分から望んでルナ・ジオンにやってきた連中だ。
 当然そうなれば、あのような演説に黙っていられる筈がない。

「少し驚いたのは、あの演説に対して怒りを抱いているのは、クレイドルの住人だけではなく、フォン・ブラウンを始めとした各月面都市の住人も多いという事です」

 ジェーンの言葉を引き継ぐように、ルルーがそう言い、部屋の映像モニタをつける。
 するとそこには、フォン・ブラウンを映していると思われる映像があり、そこでは多くの者が不満を口にしている様子が見て取れた。
 演説が流れたのがつい先程だと考えれば、随分と反応が早いな。
 クレイドルの住人が怒るのはともかく、正直なところフォン・ブラウンの住人がここまで怒るとは思ってもいなかった。
 俺が思っていたよりも、ルナ・ジオン……正確にはセイラが受け入れられているという事か。
 だた、考えてみればそこまで不思議な話でもない。
 セイラは月面都市上層部の不正を暴き、断罪した。
 そのうえ、税金も連邦軍やジオン軍の統治下にあった時に比べて低くなっている。
 そして量産型Wやコバッタのおかげで治安も以前より圧倒的に上がっている。
 それらを考えれば、セイラの……そしてルナ・ジオンの人気が高くなるのは当然だろう。

「あの映像を見たのがここにいる人だけなら、どうとでもなったのですがね」

 ルルーのその言葉に、多くの者が納得の表情を浮かべる。
 あからさ
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