機動戦士ガンダム
2250話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
こちらに向かって真っ直ぐに飛んでくる弾丸を、俺はR2型のスラスターを使って回避する。
その隙を突くかのように、向こうの後方のデブリにいるSP型のライフル弾が飛んでくるが、こちらもまたAMBACを使って回避し、その動きを応用しつつこちらにヒートソードを振るおうとして接近してきたヅダを牽制……あ、当たった。
牽制目的でAMBACの動きを使いつつマシンガンを撃ったのだが、どうやらそれが見事に当たってしまったらしい。
そして、撃破扱いになった機体はクスコの機体。
残り2機になってしまった時点で、ジャン達の小隊の負けは決まってしまっていた。
何より大きいのは、やはりマリオンのSP型が後方にいるという事だろう。
いやまぁ、戦っているのが俺じゃなくて普通の技量の持ち主なら問題はなかったんだろうが、生憎と俺は普通じゃない。
……R2型なので、ニーズヘッグどころかシャドウと比べても操縦性能は悪いが、それでも現在のUC世界においては間違いなくトップクラスの性能を持つMS。
とはいえ、純粋な性能で考えれば、ヅダの方が上なのは間違いない。
そんなヅダ3機を相手に俺がこうして圧倒しているのは……純粋に、技量の問題だろう。
機体の性能さだけが勝敗に直結する訳じゃないという事の、良い証拠だ。
うん? 何か聞き覚えのあるような言葉のような気が……
いやまぁ、今は模擬戦に集中する方が先か。
そんな風に思いつつ、再びマリオンが放った狙撃の一撃を回避し、スラスターを全開にして、進む。
自分の方に近づいてくるR2型を見て、ジャンのヅダはヒートソードを手にして俺を待ち受けるが……次の瞬間、R2型はジャンの機体の横を通り、その先にあるスペースデブリに向かう。
そう、マリオンのSP型が陣取っている、そのデブリへ。
ジャンが、先にマリオンを倒そうとしている俺に気が付いたのだろう。慌てたようにマシンガンを撃ってくるが、俺はそれを細かなスラスターを使って回避していく。
当然のようにマリオンもこちらに向けて狙撃してくるが、ニュータイプであっても俺の動きを完全に捉える事が出来ていない。
俺は向こうに近づいている間にも、スラスターを使って細かく動いている。
マリオンの使う狙撃銃は、一撃の威力も高いが、結局は単発の弾丸だ。
俺のような動きをする相手をどうにかするには、それこそ狙撃銃のような威力は強いが単発の銃ではなく、威力は弱いが連射出来る……制圧射撃が出来る武器の方が向いている。
こちらに向かって撃ってきた一撃を回避し……その一撃を最後として、R2型はマリオンのSP型がいたスペースデブリに到着した。
こうなったところで、ようやくマリオンは狙撃銃からマシンガンに持ち替え……だが、次の瞬間には俺が振るったヒートホークの一撃が、ヅダ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ