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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第6話 暗中飛躍
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用の食料を口に詰め込み、ペットボトルの水で嚥下している。

飯を食す必要の無い俺が言うのも何だが・・・バゼットの奴は食事・家事・全てに置いてズボラだ。
脱いだ服は脱ぎっ放しだし、服も下着以外は毎日同じ物を着ているしな。

お淑やかになれとは言わねーが、少しは己の私生活という物を鑑みて貰いたいもんだぜ。
・・・・普段はあまりそんな事気にしねー俺に心配されている時点で、すでに手遅れの様な気がしないでもねーけどな(汗)


・・・ん?
何か嫌な気配が、この家に近付いてきやがる。
だが・・・この気配は一体何だ・・コレが人間の気配かよ?

コンコン・・・
「私だ。バゼット・フラガ・マクレミッツ・・・言峰綺礼だ。」

「おい、バゼット。」

「分かっています。この声には聞き覚えがあります。
 ですが、此処には近づく事がない様にしていた筈ですが、監督役の彼がこんな時間に何の様だか・・・・」

「邪魔をするぞ?」

「まだ何の断りも返してなかったのですがね、言峰綺礼?」

「ふむ・・・別にお取り込み中だったという訳でもあるまい?
 その位は気を利かしたつもりだったが・・・何か不都合な話でもしていたのか?」

「そういう意味では無いのですが・・・」

「・・・・・。」
俺は黙って訪問者――――言峰の奴の顔を無言のまま観察していた。
相変わらず何を考えてんのか、分かんねー野郎だ。
その仕草、表情、言葉――――全てから胡散臭さが滲み出てやがる。

俺の結論――――コイツは信用ならねー・・戦場で背中を見せちゃあいけねえ奴って事だ。
こんな奴が監督役なんて、この聖杯戦争自体かなり怪しくねえか?
コイツが真面に監視するなんて、到底信用出来ねーんだがな。

「それで、用件は何なんですか?」

「実はな――――――――お前の左腕を貰いに来たのだよ。」

「・・何!?ガッ!?」

一瞬の出来事だった。

俺の眼前で、マスターの――――バゼットの左腕が、
言峰綺礼の手にした直剣によって跳ね飛ばされていた。

「てめえ!!何しやがる!!」
俺の“刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)”が神父野郎の喉元を穿つ。

「ククク・・・」

「何!?俺の突きを逸らしやがっただと!?」

だが、俺が放った一撃は、奴の首横の薄皮一枚を傷付ける事しか出来なかった。
言峰の持つ直剣によって逸らされたのだ。

「テメェ・・・本当に人間か?」

「クク・・・お痛も其処までにしてもらうぞ、ランサーよ。マスター(・・・・)の鞍替えに賛同して貰おうか。」

「何だと!?・・グッ!?テメェ・・・!!」

令呪の強制力だと!?

飛ばされたバゼットの左腕の令呪が、赤い光を放っている。
魔術回路
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