おいわい
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る。
「はい、お口直しにいかがですか? すっきりしますよ?」
シルが差し出したカップを、受け取ったベルは、怪訝な顔をした。
「大丈夫です、サービスですよ。純然たる善意です」
「…そうですか」
ベルは渡されたカップに口をつけた。
「おいしい…。クヴァースですか?」
「そんな所です」
こく…こく…とベルの喉が動く。
「ぷはぁ…………………………」
「うふふふ……」
シルが空のカップを取り上げる。
「ベルさん?」
「ぅゆー………?」
「うふ…」
シルはカップを近くに置くと、ベルの頬をつつきだした。
「もちもちですねー…。しっとしちゃいそうです」
「みゃぅみゃぅ……」
ベルの目はトロンとしている。
「ここに居るのが私でよかったですね、ベルさん。
場合によっては貴方は一生慰み者ですよ?」
「ゅー?」
「もう…男のくせにこんなに可愛いなんて反則ですよ」
「みゅー……」
カツ…カツ…と足音がした。
「はぁ……。シル、何をしているんですか?」
「あ、リュー、見てみて、この人すっごく可愛いんですよ」
「あんまり客に迷惑をかけるのはどうかと思いますよシル」
「あくまでサービスですよー」
「はやくその方をリヴェリア様の下へ返してきなさい。
あとで怒られてしまう」
「もう…リューは硬いですね…」
シルがベルの方を叩く。
「たてますか?」
「んゆぅ…」
ノロノロとベルが立ち上がる。
シルに手をひかれたベルはが、テーブルに戻る。
「お? ベルに呑ませたんか?」
「はい、先日のお礼にカクテルを」
「ああ…そっか…シルちゃん彼処に住んどったな」
ベルは眠そうなベルを再び膝の上に乗せた。
膝の上で、ベルは船をこぐ。
「どうやらベルは酔うと眠くなるタイプのようだね」
「うーん…無害そうだしいいんじゃないかな?
まんま兎君だね。人畜無害で可愛くてすばしっこい」
シルがリヴェリアの膝の上のベルの頬をつつく。
むにぃ…と指が沈む。
「うにぃ……」
ぷにぷに…ぷにぷに……。
「うにぁ…?」
ふにふに…。
「うみゅぅ………」
ぷにぷに…ぷにぷに…。
「ロキ様この子欲しいです!」
「やー…シルちゃんのお願いでもさすがにそれは聞けへんなぁ…。あとが怖すぎる」
ロキが視線でリヴェリアとアイズを示す。
「なるほどなるほど」
むにむに…ぷにぷに…
「うなぁ………」
「ふぅ……この人本当に男ですか?
お風呂で確認してきていいですか?」
「あーん…? そやったら試しに服の
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