暁 〜小説投稿サイト〜
前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
おいわい
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る。

「はい、お口直しにいかがですか? すっきりしますよ?」

シルが差し出したカップを、受け取ったベルは、怪訝な顔をした。

「大丈夫です、サービスですよ。純然たる善意です」

「…そうですか」

ベルは渡されたカップに口をつけた。

「おいしい…。クヴァースですか?」

「そんな所です」

こく…こく…とベルの喉が動く。

「ぷはぁ…………………………」

「うふふふ……」

シルが空のカップを取り上げる。

「ベルさん?」

「ぅゆー………?」

「うふ…」

シルはカップを近くに置くと、ベルの頬をつつきだした。

「もちもちですねー…。しっとしちゃいそうです」

「みゃぅみゃぅ……」

ベルの目はトロンとしている。

「ここに居るのが私でよかったですね、ベルさん。
場合によっては貴方は一生慰み者ですよ?」

「ゅー?」

「もう…男のくせにこんなに可愛いなんて反則ですよ」

「みゅー……」

カツ…カツ…と足音がした。

「はぁ……。シル、何をしているんですか?」

「あ、リュー、見てみて、この人すっごく可愛いんですよ」

「あんまり客に迷惑をかけるのはどうかと思いますよシル」

「あくまでサービスですよー」

「はやくその方をリヴェリア様の下へ返してきなさい。
あとで怒られてしまう」

「もう…リューは硬いですね…」

シルがベルの方を叩く。

「たてますか?」

「んゆぅ…」

ノロノロとベルが立ち上がる。

シルに手をひかれたベルはが、テーブルに戻る。

「お? ベルに呑ませたんか?」

「はい、先日のお礼にカクテルを」

「ああ…そっか…シルちゃん彼処に住んどったな」

ベルは眠そうなベルを再び膝の上に乗せた。

膝の上で、ベルは船をこぐ。

「どうやらベルは酔うと眠くなるタイプのようだね」

「うーん…無害そうだしいいんじゃないかな?
まんま兎君だね。人畜無害で可愛くてすばしっこい」

シルがリヴェリアの膝の上のベルの頬をつつく。

むにぃ…と指が沈む。

「うにぃ……」

ぷにぷに…ぷにぷに……。

「うにぁ…?」

ふにふに…。

「うみゅぅ………」

ぷにぷに…ぷにぷに…。

「ロキ様この子欲しいです!」

「やー…シルちゃんのお願いでもさすがにそれは聞けへんなぁ…。あとが怖すぎる」

ロキが視線でリヴェリアとアイズを示す。

「なるほどなるほど」

むにむに…ぷにぷに…

「うなぁ………」

「ふぅ……この人本当に男ですか?
お風呂で確認してきていいですか?」

「あーん…? そやったら試しに服の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ