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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
おいわい
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い…いやもしかしたらハイレベルになるとエネルギーを取る量も増えるのかな…?

ざっとファミリアの女性を見渡すと、それなりに食べているようだが太っている人はいない。

「安心せぇベル。余ったらウチらで分ける」

「そう…だね」

ナイフで切ると、ジュワッと肉汁が溢れてくる。

っていうか切っても口に入りそうにない…ちょっと行儀悪いけど、しかたないよね。

フォークにさした肉を食いちぎる。

赤身で歯応えがある肉だ。

「ベル、旨いか?」

「ふぁい、おいひいれす」

「そいつぁよかった」

side out









「けふ……うぷ…」

「おいおい…私のひざの上で戻すなよ…」

なんとかステーキを完食したベルは、少し気分が悪そうだった。

「ちょっと外いってきます…」

とてとて、と外に出たベルは、入り口の階段に腰かけた。

「ふぅ……やっぱり多かった……『俺』ですら食べきれそうにないのに『僕』の体で入っちゃうのは……ファルナのおかげかな…」

ふと、ベルは『自分』の記憶の中から一冊の本を思い出した。

「ああ…そうだ…。アイソレーターのジェットとルビー…。
人に過ぎた力の代償…ってことか」

突然、ベルの視界が暗くなった。

「だ〜れだ?」

「生憎僕は貴方の名前を知りませんよ。銀髪のウェイトレスさん」

「ふふ、だーいせーいかーい!」

彼女が、ベルの隣に腰をおろす。

「私はシル・フローヴァといいます」

「僕はベル・クラネルです」

「えっと…ベルさんはおいくつで…?」

「あはは…僕はこんなナリですけど14のヒューマンですよ。あと、男です」

「まぁ! かわいらしい!」

「カッコいいっていわれたいんですけどね」

「うふふ、ベルさんはカッコいいですよ。
だって、貴方は私達の英雄ですもの。
そうでしょう? ダークヒーローさん?」

「?」

ベルが不思議そうに首を傾げる。

「ご存知ないんですか? 先日ダイダロス通りのシルバーバックを倒した冒険者の呼び名です」

「へ、へー…」

「つまり、貴方の事ですよ、ベルさん」

「う……///」

「私ダイダロス通りに住んでいて、あの時も遠目に見ていたんですよ?」

「それは…なんていうか…その…恥ずかしいですね」

「いいえ、あの時のベルさんは格好よかったです。
貴方はあの通りの住人を救ったヒーローなんですよ」

「て、照れますね…」

シルの指が、ベルの頬に沈む。

「なんれすか…」

「うふふ…なんでしょうね〜?」

シルは立ち上がると、一度店の中に戻った。

そして、一分もせずに戻ってく
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