おいわい
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段なんぞ気にしてんじゃねぇ」
「どうして一番安いメニューを選んだってわかったんですかベートさん?」
「視線の動きくらいわかるっつーの」
視線って…。わかるんだ…。
「これくらいは冒険者じゃなくてもわかるよ。ベルは分かりやすいからね。メニューの名前ではなく値段の欄をつまりページの右側を見ていたのは一目瞭然だったよ」
団長まで…。
「ベルよ。ロキのこじつけとはいえ今日はお主が主賓だ。遠慮などせんでよいわ!」
「わかりました、ガレスさん」
先に出てきたのは、ドリンクだった。
僕とアイズさんはクヴァース(果実水)、リヴェリアさんと団長とティオネさんはヴィノー(葡萄酒)、その他は火酒(ウォトカ)とかの強いお酒だった。
「アイズさんって飲めないんですか?」
「…………………のめなくはないよ?」
「「「「「「やめろ!」」」」」」
何故か幹部全員が止めた。
「ベル。アイズには酒だけは飲ませるなよ」
「アイズさんって弱いんですか?」
「弱くはないが悪酔いする質だ。一度ロキが天界に送り返される寸前までいった」
アイズさん何したの!?
「アイズがファミリアに入ってすぐやったかな…。アイズに『強くなれる』言うて酒飲ませたアホンダラがおってな。
で、酔っ払ったアイズが剣抜いてこの店メチャクチャにしたんや」
はぇー………。
「いやあん時はすごかったわ…」
見ればアイズさんが顔を赤くしていた。
うん……ものすごく可愛い。
「それこそウォーゲームの攻城戦で敵陣に突っ込ませるとかせんかぎり、飲ませたらアカンよ」
えー…まさかの戦略級…。
「ま、それはおいといてや…」
ロキが杯を手に取る。
どうやら我慢できないらしい。
「ベルの全快とランクアップをいわってぇ…かんぱぁぁい!」
乾杯、と唱和して、皆が杯をぶつけ合う。
クヴァースはよく冷えていて、とても美味しい。
そこで、ドン! と目の前に肉塊が置かれた。
「へ?」
「お、きたな。では食べるとするか」
見ればガレスさんとベートさんの前にも同じもの。
注文したステーキだ。
え…? ステーキって『枚』だよね? これ既に長方形なんだけど…。
「えっと…これっていったい何グラムですか?」
「ん? 900グラムちょいじゃな」
「きゅひゃっ!?」
まさかの2ポンドステーキ!?
「なぁに、安心しろ。冒険者なら女でも6〜800は余裕で食べられる。のう、アイズ?」
「わたし600までしか食べられないけど…」
アイズさんでも600食べられるのか…。
やっぱ恩恵を刻まれても食べないとエネルギーは持ってこれな
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