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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第93話:デジモンカイザーの末路
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はゲンナイだ」

「へー、ゲンナイの糞爺…何ぃいいいい!!?」

【ええええええ!?】

ゲンナイさん?

あのヨボヨボなお爺さんがこれ!?

ブイモンだけじゃなくて僕達もびっくりだよ!!

「先程の聖なる光がデジタルワールド全域を覆った時、四聖獣が解放され、私もようやく本来の姿を取り戻すことが出来た。」

「そ、そうですか…でもこの変態仮面をどうするつもりで?」

光子郎さんがゲンナイさんのあまりの変わりように顔を引き攣らせながらも、一乗寺治を指差しながら尋ねる。

「彼はヴァンデモンに取り憑かれていたとしてもデジタルワールドを混沌に陥れようとした大罪人だ。しかし彼の暗黒のデジメンタルを造り出せる能力は我々からして魅力的だ。だからデジタルワールドの復興、発展のために力を尽くしてもらう」

「ほ、本当ですか?」

一乗寺治の心底安堵したような表情から察するに僕達に睨まれなくて済むと思ったんだろうが。

世の中はそんなに甘くない。

「勿論私達も君がデジタルワールドでしたことに何の罰も与えないつもりはない。四六時中、現実世界にいようと我々の監視がある」

「え…?」

それはつまり一乗寺治の一切の自由を奪うということなのだろう。

何時でも何処でも自分を監視されて心休まる時なんか存在しないだろう。

「そ、それは…それだけは…」

「君があの時、罵倒されたりすることに怯えずに逃げず、謝罪していれば情状酌量の余地はあったが。君は逃げ出そうとした。」

「今まで痛めつけて支配してきたデジモン達の立場に自分がなった気分はどうだ?生きていたデジモンをゲーム感覚で殺して逃げようとした奴には寧ろ優しいと思うけどな」

大輔君の言葉に一乗寺治が振り返る。

「生きて…?デジモンはパソコンの中のデータじゃないのか?」

「お前…そんなことも知らなかったのか?いや、ヴァンデモンのことだから教えなかったのか…そうだよデジモンはパソコンの中のデータじゃない。現実世界にブイモン達がいる時点で気付かなかったのか?いや、気付きたくなかっただけか?」

「デジタルワールドは、夢や幻の世界じゃないんだ。そして俺達もまた、夢や幻の存在じゃない」

「私達の世界と同じ、現実のもう1つの世界なのよ。」

「…変態仮…いや、兄さん。デジモン達も兄さんと同じさ…兄さんと同じように痛みを感じるし苦しみだって感じる。ここにいるデジモン達をよく見るんだ。デジモンにはね、命があるんだ!生きてるんだよ兄さんと同じように!!」

デジモンが生き物。

それじゃあ、今まで自分がやって来た事は数え切れないほどのデジモン達を無理矢理働かせ、リングを填めて自我を奪い、気に入らないと鞭を振るった。

「うわあああ
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