暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第93話:デジモンカイザーの末路
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
には備わっている。

少しずつみんなが希望を取り戻していく。

でもそこで意識が戻った後、感動の場になっている場所から逃げ出そうとしているボロ雑巾のような状態の一乗寺治がいた。

「どこに行くつもりだい大馬鹿変態仮面?」

「け、賢…!!」

最初に一乗寺治の前に立ちはだかったのは一乗寺治の弟であり、この戦いで最も振り回されたであろう賢君だった。

「あんた、人様やデジタルワールドに此処まで迷惑かけといて逃げるとかどういう神経してんのかしらね?」

一乗寺治の前に怒り心頭の京さんも賢君の隣に立って一乗寺治に立ちはだかった。

「また逃げて悪事でも働くつもりか?ヴァンデモンもいなくなって何の力も無くなってただのクソガキに成り下がった今のお前に何が出来るんだ?」

「お前にはアグモンを操られた恨みがあるからな。何なら更にボコボコにしてボロ雑巾にしてやっても構わないんだぜ?」

当然、今回のことだけでなく、アグモンのことで一乗寺治に対して誰よりも色々と言いたいことと、やりたいことが溜まっている太一さん。

そんな太一さんの隣で拳を鳴らしながら迫るお兄ちゃんに一乗寺治は怯えている。

マグナモンと進化後のマグナモンXによって心身をボコボコにされた一乗寺治に今までの傲慢さは無かった。

「何か一乗寺治の様子が変じゃありませんか?」

「多分、乗り移っていたヴァンデモンが消えたこととマグナモン達にボコボコにされたのが原因だと思うよ」

伊織君の疑問に丈さんが答えてくれた。

成る程、確かに丈さんの推測は当たっているだろう。

一乗寺治に人間離れした力を与えていたヴァンデモンがいなくなり、徹底的に心身をボコボコにされた一乗寺治は本当にただの頭が良いだけの無力な子供に成り下がった。

「ヴァンデモンが乗り移っていたとは言え、お前の自己中な行動で此処まで迷惑かけといて逃げるなんて良い度胸してるじゃねえか?世界中の選ばれし子供達全員でお前を更にボコボコにしても構わないんだぜ?」

大輔君も一乗寺治に対して色々とストレスを溜め込んでいたからなあ…。

普段なら大抵のことを許してくれるはずの大輔君をここまで怒らせるなんて逆に凄いと僕は思う。

「う…うう…ご、ごめんなさい…本当に…迷惑をかけました…」

「…これ、謝って済む問題じゃないんだけどね。まあ、一応子供達を救うきっかけになったのも確かだし…」

震えながら土下座して謝罪する一乗寺治に僕達が呆れ果てながら、一乗寺治をどうしようかと頭を悩ませた時であった。

「彼のことは我々に任せてもらえないか?みんな、久し振りだな」

【え?】

いきなり現れた若い男の人に僕達全員首を傾げた時、男の人は苦笑しながら口を開いた。

「私
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ