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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第92話:主人公は敵側からすればラスボス
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り出す事も出来ない」

「このまま、何も変わらないんだ…ずっと、重苦しい日々が続くんだ」

1人が女の子に賛同すれば、他の子供達も引き摺られてずるずると闇に引き戻される。

虚無感と絶望感はそのままベリアルヴァンデモンの糧となるためにデジタルワールドへと漂い始めた。

でも僕達は忘れていない。

心の闇さえ照らしてくれる太陽が目の前にいることを。

「X進化だ!!」

「マグナモンX進化、マグナモンX!!」

マグナモンが更なる進化をして輝きが更に増す。

子供達の心の闇…ベリアルヴァンデモンに向かうはずの闇を掻き消してしまった。

世界中の選ばれし子供達のうち、何人かはマグナモンXを見て目を輝かせた。

世界を危機から救った1体の雄姿は今でも残っているんだと。

後ろの子供達は苦しそうに顔を庇った。

まるであまりにも眩しくて、優しすぎて、手を伸ばしても、届かない光だと言うかのように。

「ベリアルヴァンデモン…お前の正真正銘最期の時だ。今度こそ覚悟するんだな!!」

「ぐぐぐ…何てガキ共なんだ…だが、これくらいでやられる俺じゃあねえ……!俺はやっとの思いで復活したんだ……ここでお前ら如きにやられてたまるか!!」

最後の足掻きとばかりにベリアルヴァンデモンはマグナモンXに突撃した。

でも接近戦が得意なマグナモンXにそれは失敗だったことは結果を見るまでもなかった。

マグナモンXはベリアルヴァンデモンの腕をかわすと目で捉えることさえ困難なパンチとキックの連続攻撃を浴びせた。

攻撃した時間はもしかしたら10秒にも満たないかもしれない。

それでもベリアルヴァンデモンの全身がボロ雑巾のようになっていたから数秒間の間にどれだけ殴られ、蹴られたのか分からない。

「シャイニングゴールドソーラーストーム!!」

本来なら広範囲に放射する技なんだけどエクストリーム・ジハードのようにある程度の指向性を持たせることは出来るらしい。

一直線に向かってくるレーザー光を受けたベリアルヴァンデモンは一体化を維持出来なくなったのか、一乗寺治との一体化が解除され、黒い靄のような物になった。

「みんな、あいつを倒すためにみんなの力を貸してくれ!!」

マグナモンXの言葉にみんながデジヴァイスとD-3をマグナモンXに翳した。

デジヴァイスとD-3の聖なる力はマグナモンXに吸収され、輝きは更に強くなる。

「奇跡のデジメンタル、最大出力!!みんなも技を放てえ!!」

マグナモンXの言葉が分からない人もいるはずだ。

でも多分みんながそれに応えられたのはみんなと僕達の心が1つになったからだと思う。

世界中のパートナーデジモン達が技を放って、マグナモンXの放った光
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