第一章 物語の始まり
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は、正直礼儀を欠いていると思われますよ〜?」
彼女たちの要望に、晋武は迷った。今この場で己が纏っている“鎧”を解く姿を余り見せたくないのだ。彼が纏う“鎧”は、人智を逸脱している。
晋武『...いいだろう。だが俺とて女の前で“鎧”を脱ぐのは正直抵抗がある。だからあそこ大木に隠れて“鎧を脱いでくる”。だから此処で待っててくれぬか?』
程c「...いいでしょう。それでいいですよね〜?凛ちゃん」
戯志才「はい、構いません」
趙雲「私も構いませぬ...」
彼女たちの了解を取った晋武は、木に隠れる。それから直ぐに木の陰から1人の男が出てきた。その姿は白髪で長め、肌は褐色、額には何かの文様が刻まれ、着物は赤色と黒色が混ざった陣羽織状のロングコート、黒の革ズボン、黒のロングブーツ、身長もまた高く200以上はあろう。そして瞳は血の様に赤く、そして何処か虚ろに見える。
趙雲「おぉ....これは中々ないい男ですなぁ...色気がありますぞ」
程c「単純な女の子であれば、直ぐにでも惚れてしまうぐらいですね〜」
戯志才「///」
程c「まぁ、既に1人、なっていますけどね〜」
程cはそう言いながら、隣に居る戯志才に生暖かい視線を送ってやった。
晋武「...所でだが、此処は何処だ?」
趙雲「何処、とは?此処は大陸の北東の一つ、?州ですが...?」
晋武「?州...?北東ならば“賈州”ではないのか?」
彼の返答に、三人は不思議そうに口を揃える。
「「「賈州...?」」」
賈州とは、晋武が元の世界において支配していた領土の一つである。だが此処は彼が知らぬ世界、その事を未だ彼は知らないのだ。当然、彼女たちは全く存ぜぬの表情で問いかけた。
戯志才「あのう、賈州なる場所は知りませんし、それにこの大陸には無いかと...」
晋武「......何?」
趙雲「はい、私も旅をしていますが、そのような土地はありませぬよ」
程c「ますますお兄さんが何者か、気になりますよ〜」
晋武「....」
思わず彼は黙ってしまう。そこへ戯志才がある提案を持ちかける。
戯志才「あの!どうでしょうか、この近くに町が在るので、そこへ行って休息というのは?休みながら聞いたり答えたりすれば...」
趙雲「うむ、私も賛成だ」
程c「はい〜、私も賛成なのですよ〜。お兄さんは?」
晋武「....」
三人は、晋武の返事を待っている。正直彼としてはこのまま何も言わずとんずらしたいが、だがこの状況では出来ない。だから彼
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