その30
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「ご飯の何でもいいもそんな感じ。作る料理の範囲広すぎてどれ作ろうか迷うんだよね。せめて味の指定か主食は何が良いかくらい言ってくれると良いんだけど…」
ついでに探りを入れてみた時でした。
なんとなくそんなもんかと納得してくれたサスケの口から、かなり建設的な答えが返ってきました。
「なら、適当に惣菜手に入れて、飯と味噌汁だけ作ってくれ。お前の作った味噌汁をオレは食いたい」
じっと私の目を見つめながら、再びそんな事を言い出したサスケに、思わず破顔しちゃいました。
「良いよ!それなら、早く惣菜屋さんに行こうか!あ、だったら、お弁当屋さんでお弁当買って、お味噌汁だけ作るのもありだね。どっちがいい?」
でも、どっちにしても、これじゃ、やっぱりお礼にはならなさそうだから、サスケへのお礼は別なのにした方が良いですよね。
どうするのが良いのかなー?
ちょびっとサスケへのお礼について考え込んだ時でした。
当のサスケが意見を述べた。
「こんな時間だ。両方に寄って見繕った方がいいだろう」
当たり前のように、そう言われて、それもそうかと思い直す。
お惣菜屋さんにも、お弁当屋さんにも、品数はあんまり残ってないはずですし。
ついでに、サスケへのお礼も棚上げする事にします。
どうせなら、もっとちゃんとしたお礼したいし、その方がきっとサスケも喜んでくれますよね!
「それもそっか!でも、それじゃあんまりサスケへのお礼にはなんないから、お礼はまた別の何かにするね!じゃあ、行こう!」
「…ああ」
私の言葉にちょっと変な顔をしたサスケを引き連れて、私は飲み屋の明かりが増えた、里の木の葉通りの繁華街に駆け出していた。
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