機動戦士ガンダム
2248話
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はり技術体系の違いというのが大きいのだろう。
「そう。そういうのがあるのね。……まだ、私もシャドウミラーに関しては知らない事が多いという事かしら」
「まぁ、それはそうだろ。……結局セイラは、シャドウミラーの保護国の女王であって、シャドウミラーのメンバーじゃないんだしな」
とはいえ、魔法球について知っていたように、最初に接触した時に俺の記憶をある程度見ている以上、シャドウミラーについてはかなり深いところまで知っているのは間違いないだろうが。
「……さて、取りあえずもう少ししたら次の訓練に入るわよ。次は綾子がやったような訓練じゃなくて、私との生身の模擬戦よ。……いい?」
「ええ。こちらから頼んだ以上、泣き言を言うつもりはないわ」
そう告げるセイラだったが、実はシミュレータと比べれば直接凛と接する生身の訓練の方が、ニュータイプとしての能力を発揮出来るので、成績が良かったりする。
まぁ、綾子との訓練でも実機を使った模擬戦となれば、話は別なのだが。
「そ。じゃあ、始めましょうか。とはいえ……ここだとちょっと危ないわね」
そう言いながら、凛は下を見る。
そこに広がっているのは、土や草原……ではなく、金属で出来た床だ。
シミュレータがあるのだから、それは当然だったが……生身での訓練となると、それこそ地面に倒れ込む可能性がある以上、金属の床のある場所で模擬戦を行うといった訳にはいかない。
特にセイラはニュータイプ能力を持っていても、それを格闘で活かす術を完全には知らない。
ある程度は凛の動きを直感的に読んだりといった真似も出来るようだが、それはあくまでもある程度でしかない。
そうなると、やはり草原や土のような場所でやるのが当然だった。
勿論、それだけではなく……回復用に近衛を呼ぶのも当然の事だ。
本来ならそこまで気にする必要はないのだが、模擬戦ともなれば多少なりとも怪我をする可能性もある。
その辺りの事情を考えると、やはり一国の女王たるセイラに怪我をさせたまま帰す訳にはいかないという判断からだろう。
「綾子、俺達も行くか」
「そうだね。……それにしても、便利だよなぁ」
俺を見て綾子がそう言ったのは、テーブルを空間倉庫に収納したからだろう。
こういうのを自由に持ち歩けるというのは、綾子にとっても……いや、それこそ誰にとっても羨ましいと思うのは当然だった。
もっとも、使ったカップや皿といった食器は、後で洗わないといけないのだが。
ともあれ、それらを空間倉庫に収納した後でシミュレータのある部屋から外に出ると、そこではセイラと凛が準備体操を行っており、少し離れた場所には既に近衛と桜咲の姿もある。
桜咲は俺と綾子の方を見ると小さく頭を下げ、近衛はほんわかとした笑みを浮かべ
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